「ものづくり」の科学史 世界を変えた《標準革命》
「ものづくり」の科学史 世界を変えた《標準革命》
◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
商品画像2枚目にあるサンプルと同様の
統一フォーマットになります。
【内容紹介】
フランスのオノレ・ブランという技術者による「互換性部品」に始まる近代の標準革命。アメリカでその技術は、困難を乗り越え、「アメリカ式製造方式」として確立された。
さらにテイラーによる作業の標準化は、アメリカを製造業大国にする。公的機関が標準を決めるデジューレから市場での占有によるデファクトの時代へ。
「標準」をキーワードに、製造の現場のドラマと国家、企業、市場の関係、そして背後に潜む思想を探ります。
3世紀にわたる人類最大のプロジェクト=スタンダード・テクノロジーの物語「標準」を制するものが、「世界」を制する!
「互換性」は技術者の壮絶な工夫と苦労の結晶であり、企業と権力の構想と交渉によって誕生した。標準技術の形成と受容過程の、驚くべきドラマの数々。標準化=製造の革命は、旧体制を破壊し、軋轢も生んだ。A4、飛行機の安全基準、コンテナ、キーボード……。今なお世界を覆い尽くさんと進む未完の巨大プロジェクトの意味と歴史と未来を探究する。
※本書の原本『-標準-の哲学 スタンダード・テクノロジーの三〇〇年』は、2002年に小社より刊行されました。文庫化にあたり、第六章・エピローグを大幅に改稿し、第七章を追加しました。
【目次】
プロローグ──水晶宮の鍵と銃
第一章 ジェファーソンを驚かせた技術──標準化技術の起源
第二章 工場長殺人事件を越えて──「アメリカ式製造方式」の誕生
第三章 工廠から巣立った技術者たち──大量生産への道
第四章 ネジの規格を決める──互換性から標準化へ
第五章 旋盤とレンガ積みの科学──テイラー主義の出現
第六章 標準化の十字軍──国家による標準化とその限界
第七章 技術システムの構築と標準──二〇世紀の交通輸送革命
第八章 標準化の経済学──デファクト・スタンダードの功罪
エピローグ──スタンダードの行方
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著者
橋本毅彦(はしもと・たけひこ)
1957年生まれ。東京大学教養学部卒、同大学院理学研究科修士課程修了、ジョンズ・ホプキンス大学科学史博士号取得。現在、東京大学教授。専門は、科学史・技術史。
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