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ハンナ・アレント

ハンナ・アレント

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【表紙のデザインについて】
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【内容紹介】
二十世紀思想の十字路と呼ばれたハンナ・アレント。全体主義の起原をたどることで、その「新しい政体」を近代精神の所産として位置づけ、国民国家秩序の破綻と難民の世紀到来を明らかにした政治哲学者。

彼女は、帰るべき家郷を失った時代の保守主義者として、あるいは進歩を信じ得ない時代の革命的理論家として常に〈時代〉と対決することで現代の苦境を可視化し、政治の再定義を通じてこの現代に公共性を可能にする条件を構想した。

その思想の全体像を、第一人者が平易に描き出す。

「現代思想の冒険者たち」シリーズの一冊として発刊され、日本で初めてアレント思想の全体像を描いた解説書として驚きをもって迎えられた名著の復刊。

*原本は1998年11月に「現代思想の冒険者たち」第17巻「アレント 公共性の復権」として小社より刊行されたもの。本書第4章の一部分には、川崎修「ハンナ・アレントの政治思想—哲学・人間学・政治理論—(一)(二)(三)」、『国家学会雑誌』第97巻9・10号、第98巻3・4号、第99巻3・4号(1984‐86年)の一部分が、加筆修正のうえ、充てられている。なお、この論文は川崎修「ハンナ・アレントの政治理論—アレント論集1」(岩波書店、2010年)に若干の修正のうえ収録されている。

【目次】
文庫版まえがき
まえがき
プロローグ
第一章 十九世紀秩序の解体——『全体主義の起源』を読む(前編)  1 『全体主義の起源』の謎  2 十九世紀政治秩序  3 破壊のモーターとしての帝国主義  4 人種主義と官僚制
第二章 破局の二十世紀——『全体主義の起源』を読む(後編)
  1 国民国家体制の崩壊  2 「社会」の解体  3 二十世紀秩序としての全体主義   4 反ユダヤ主義  5 もう一つの二十世紀へ
第三章 アメリカという夢・アメリカという悪夢
  1 アメリカとヨーロッパ  2 『革命について』  3 共和国の危機——その一  4 共和国の危機——その二  5 二十世紀としてのアメリカ
第四章 政治の復権をめざして
  1 労働・仕事・活動  2 アレントの政治概念  3 個・公共性・共同性
エピローグ
 1 全体主義の世紀 2 保守性と革命性 3 政治の限界
アレント略年譜
主要著作ダイジェスト
あとがき
文庫版あとがき
索引


著者
著:川崎 修(カワサキ オサム)
1958年生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学法学部助手、北海道大学助教授、教授を経て、立教大学教授。専攻は政治学、政治学史。
○単著:
『ハンナ・アレントの政治理論 アレント論集1』岩波書店、2010年。
『ハンナ・アレントと現代思想 アレント論集2』岩波書店、2010年。
『「政治的なるもの」の行方』岩波書店、2010年。
○共著・共編著:
『モダーンとポスト・モダーン』(共著:小野紀明・富沢克)木鐸社、1992年。
『現代政治理論』(共編:杉田敦)有斐閣、2006年。
『岩波社会思想事典』(共編:今村仁司・三島憲一)岩波書店、2008年。
○訳書:
L・クリーガー、M・R・コンヴィッツ、E・N・マデン、P・H・ターンズ『権威と反抗』平凡社、1988年。

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