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バブーフとその時代 フランス革命の研究

バブーフとその時代 フランス革命の研究

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バブーフ(1760~1797)は、フランスの革命家・思想家である。彼は、私有財産制廃止を主張し、共産主義的独裁政権の樹立を目ざしてクーデタを企てるが、逮捕・処刑された。後のマルクス、ブランキらはバブーフの影響下にある。バブーフが登場した時代背景と彼の思想とフラン史革命の関係を詳細に探究する。

【目次】
目次
序論 バブーフ研究の意義と方法
一 フランス革命と陰謀
 1 テーヌの革命観
 2 オーラールの革命史 環境説の誕生
 3 陰謀説か環境説か
二 フランス革命と社会主義
 1 フランス社会主義の二つの流れ
 2 フランス革命と社会主義
第一篇 バブーフの人間形成とフランス革命
一 バブーフの出自と初期の思想
 1 家系・職業・環境
 2 バブーフの初期の思想
二 初期の革命行動(一七八八—一七九四)
 1 革命の勃発とバブーフ(一七八八・七—八九・一〇)
 2 ピカルディにおける革命行動(八九・一〇—九二・八・一〇)
 3 パリでの試煉(九二・八・一〇—九四・九)
三 テルミドール国民公会下におけるバブーフ
 1 バブーフとテルミドール九日
 2 バブーフとテルミドール反動
 3 アラスの牢獄
第二篇 総裁政府時代の社会 バブーフの陰謀の前提
一 総裁政府時代の権力構造
 1 憲法の制定とその基本的性格
 2 中央における権力構造 立法・行政・司法各部の性格
 3 地方における権力構造
二 総裁政府時代の国家財政
 1 インフレーション下の社会の諸相
 2 総裁政府の財政政策とアシニアの死滅
 3 土地手形と国有財産の掠奪
第三篇 バブーフの陰謀事件
一 陰謀の発酵
 1 総裁政府の政策と共和主義者の動向
 2 バブーフの思想と左派共和主義者の団結
二 陰謀の組織と目的
 1 陰謀の中核と細胞組織
 2 革命のプロパガンダ 宣伝方法と組織
 3 人民軍の創設
 4 陰謀の目的と蜂起への歩み
三 陰謀の挫折とその反省
 1 陰謀の挫折
 2 革命裁判
 3 挫折に対する反省
第四篇 バブーフの思想
一 バブーフの共産主義
 1 歴史家達(マティエ、ルフェーブル、ゲラン)の見解
 2 バブーフとロベスピエール
 3 バブーフと共産主義について
二 バブーフと階級闘争
 1 バブーフの階級国家観
 2 バブーフの歴史的階級闘争観とその限界
結語
あとがき
参考文献
索引


著者
豊田 尭(とよだ たかし)
1914年生まれ。西洋史学者。大阪大学名誉教授。京都帝国大学文学部史学科卒。京都大学文学博士。
著書に、『近代民主政治の発展 京大西洋史6』『近代国家の展開 新書西洋史 第6』『フランス革命』『バブーフとその時代 フランス革命の研究』『市民革命の時代』などがある。

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