ローマノス・メロードスの賛歌
ローマノス・メロードスの賛歌
本商品は「旧ISBN:9784423301074」を底本にしたオンデマンド版商品です。
初刷出版年月:2000/05/01
本書は東ローマ皇帝ユスティニアヌス大帝(在位527〜565)頃に活躍した、ビザンティンの宗教詩人・メロディスト、ローマノスがギリシア語で著わした賛歌(Ρωμανο^υ το^υ Μελωδο^υ υμνι)の翻訳である。東方ビザンティン教会の朝課で歌われた、韻律的説教詩から50篇を訳出。本邦初訳。
【目次】
第一部 旧約のエピソードの賛歌
一 アダムとエバの賛歌
ニ ノアの賛歌
三 アプラハムの犠牲の贅歌
四 イササクに祝福されたヤコプの賛歌
五 ヨセフの賛歌(一) 兄たちに売られたヨセフ
六 ヨセフの誘惑の賛歌(ヨセフの賛歌〔ニ))
七 預言者エリヤの賛歌
八 炉の中の三人の少年たちの賛歌
八付 〔預言者ヨナと〕ニネベの〔回心の〕賛歌
第二部 新約のエピソードの賛歌
第一章 キリストの幼年時代
九 お告げの賛歌
一〇〜一三 〔キリスト〕誕生の賛歌(一)〜(四) 誕生の詩句
一四 〔主の〕奉献の賛歌
一五 聖幼児〔虐殺〕とエジプトヘの逃亡の賛歌
第二章 キリストの聖役
一六 公現の賛歌(一) イエスの洗礼
一七 公現の賛歌(一) アダムと洗礼者ヨハネ
一八 カナの婚礼の賛歌
一九 サマリアの女の賛歌
二〇 らい病患者の治癒の賛歌
二一 罪深い女の賛歌
二二 悪魔に取りつかれた〔ゲラサの〕男の賛歌
二三 出血症の女の〔回復の〕賛歌
二四 パンの増加の賛歌
二五 生まれつきの盲人の賛歌
二六〜二七 ラザロの復活の賛歌(一)〜(ニ)
二七付 賛歌「〔キリストは〕皆にお与えになる」の詩節
二八〜二九 放蕩息子の賛歌(一)〜(二)
三〇 金持ちとラザロの賛歌
三一 十人のおとめの〔たとえの〕賛歌
第三章 枝の主日から復活まで
三二 枝の主日の賛歌
三三 ユダの〔裏切りの〕賛歌
三四 聖ペトロの否認の賛歌
三五 十字架のもとの〔母〕マリアの賛歌
三六 御受難の賛歌
三七 陰府の諸勢力の賛歌
三八 十字架の勝利の賛歌
三九 十字架礼拝の賛歌
四〇 イエスの復活の賛歌(一)香油を持参した婦人
四一〜四五 イエスの復活の賛歌(ニ)〜(六)
第四章 復活〔後〕から最後の審判まで
四六 トマスの疑い深さの賛歌
四七 使徒たちの伝道の賛歌
四八 昇天の賛歌
第三部 教会生活を取り扱った賛歌
四九 聖霊降臨の賛歌
五〇 最後の審判の賛歌
解説
■
著者
ローマノス・メロードス
東ローマ皇帝ユスティニアヌス大帝(在位五二七—五六五)頃に活躍した、ビザンティンのメロディスト。
訳者
家入敏光(イエイリ トシミツ)
1925年生まれ。京都大学文学部卒、京都大学大学院文学研究科修士課程修了、同博士課程中退、文学修士。元天理大学教授。
著書に、『十六・七世紀イエズス会日本報告集 第I期第3巻 1597年—1601年』『聖アンブロシウスの賛歌』『日々の賛歌・霊魂をめぐる戦い』『初期キリスト教ラテン詩史研究』『キリスト者・聖アウグスティヌス』『シーボルト蒐集和書目録』など、
訳書に『東洋旅行記 カタイ(中国)への道』『ローマノス・メロードスの賛歌』『教父たち 生涯と作品入門』などがある。