世界探検史
世界探検史
◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
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【内容紹介】
人類の歴史はまた、「探検の歴史」でもあった。
太古の人類の移動に始まり、アレクサンドロスの東征、張騫の西方探検、ヨーロッパによる「地理的発見時代」、近代の植民地獲得競争。そして20世紀には、南北の極地、内陸アジア、アフリカ奥地までが解明され、深海や宇宙へと進出して、探検家は記録を求めて研究探検の領域に入っていく。古今東西の探検家の足跡を網羅し、文明史の中に探検行動の意味を位置づけるユニークな人類史。
人類の歴史は、未知の大地や秘境に挑む「探検の歴史」であった。個々の探検活動は、一見、いかにも探検家自身の好みによって恣意的に行われているかのようだが、よく見ると、それぞれの時代や社会の要求に応じた行動であって、個々の探検もまた「時代の落とし子」なのである。
本書は、自身も中央アジアを始め各地を踏査したシルクロード研究で著名な著者が、古代から現代に至る古今東西の探検家の足跡を網羅し、文明史の中に探検行動の意味を位置づけるユニークな人類史である。
本書によれば、世界の探検史は6つの時代に区分される。第1期は古代で、太古の人類の移動、フェニキア人の活動、アレクサンドロスの東征、張騫の西方探検、などがこの時代である。第2期は中世で、宗教的な動機からしばしば探検活動が行われ、また、アラブ人や中国人もおおいに活躍した。第3期は、ヨーロッパによるいわゆる「地理的発見時代」で、探検の動機の多くは、商業的利潤の追求だった。第4期は17-18世紀で、未知の航路や沿岸部がくまなく探検され、植民地競争が始まる。第5期は19世紀から20世紀初頭で、植民地競争が激化し、内陸部の調査、地質・動植物・民俗の調査もさかんに行われる。そして、第6期、20世紀には、最後に残された極地、内陸アジア、アフリカ奥地まで解明され、さらに深海や宇宙の探検へと進出しつつあり、探検家は記録を求めて研究探検の領域に入っていく。
*〔原本:白水社刊、1969年・1996年〕
【目次】
序章 世界の探検
第一章 古代人の探検
第二章 中世の探検家たち
第三章 地理的探検時代
1 地理的発見時代はじまる
2 インドへの道
3 新大陸の発見
4 世界周航の成功
第四章 アメリカの探検
1 アメリカ探検の進捗
2 中・南米の探検と侵略
3北アメリカの探検と開拓
第五章 太平洋の探検
1 太平洋の発見
2 南方大陸を求めて
3 クックの活躍
4 オーストラリアの探検
5 ベーリング海の探検
第六章 アジアの探検
1 東南アジアへの進出
2 カセイへの道
3 日本と千島の探検
4 シベリアの探検
5 中央アジア
6 秘境チベット
7 その他の地域の探検
第七章 アフリカの探検
1 暗黒の大陸
2 十八・十九世紀のアフリカ探検
第八章 極地の探検
1 北東航路と北西航路
2 北極をめざして
3 南極の探検競争
むすび 探検時代の終末とこれからの探検
あとがき
年表
人名索引
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著者
長澤 和俊(ながさわ・かずとし)
1928年、東京都生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了。文学博士。現在,早稲田大学名誉教授。専攻は東西交渉史,中央アジア史。主な著書に『シルクロード史研究』『シルクロード文化史』『東西文化の交流』『敦煌』『楼蘭王国』ほか,訳書に『玄奘三蔵』『法顕伝・宋雲行記』ほか多数。
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