古事記とはなにか 天皇の世界の物語
古事記とはなにか 天皇の世界の物語
◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
商品画像2枚目にあるサンプルと同様の
統一フォーマットになります。
【内容紹介】
黄泉国は地上にある!
高天原は『古事記』にあって『日本書紀』にはない!
詳細な読解で『古事記』論の画期をなした力作登場!
アマテラスとは高天原にあって葦原中国まで貫く秩序の原理である。スサノヲは秩序を根源からゆり動かす巨大なエネルギーだ。オホクニヌシはスサノヲの力を得て国作りを完成する——明快な論理と一貫した作品論的態度による読解で析出される『古事記』の全体構造と世界像とは。天皇の世界たる「天下」を語る物語として、厳密な読みを示した画期的力作!
「天と地とが動きはじめる世界のはじめ、天の世界高天原に神々があらわれる、そのときに、地上は「ただよへる」のみで、世界とはいえないということなのである。後に見るように、地上が世界となるのは、イザナキ・イザナミの働きによってである。つまり、地上の世界=「国」は、天の世界にあらわれた神のもとにはじめて世界となる。逆にいえば、天の世界の関与なしには地上は世界としては成り立たない。(略)これが『古事記』の語る世界のはじまりなのである。」——<本書「世界の成り立ちの物語」より>
※本書の原本『古事記』は、1995年、日本放送出版協会より刊行されました。
【目次】
序章 『古事記』の成り立ち
第一編 世界の物語としての神話
第一章 『古事記』神話への視点
第二章 世界の成り立ちの物語
第三章 世界の生成——「修理固成」の物語
第二編 天皇の正統性の論理
第一章 正統性を保障するアマテラス
第二章 古代神話の多元性と『古事記』
第三編 天皇の物語
第一章 大八島国の秩序化と朝鮮半島に及ぶ「天下」
第二章 めでたく満ち足りた「天下」
第三章 悲劇の主人公たち
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神野志 隆光(こうのし・たかみつ)
1946年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授を経て、現在、明治大学大学院特任教授。東京大学博士(文学)。専攻は、日本古代文学。主な著書に、『古事記の達成』(東京大学出版会)、『古事記と日本書紀』『「日本」とは何か』『複数の「古代」』(いずれも講談社現代新書)、『漢字テキストとしての『古事記』『変奏される日本書紀』(いずれも東京大学出版会)、『本居宣長「古事記伝」を読む』(1〜3、講談社選書メチエ)など多数。
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