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唐宋の文学(中国学芸叢書)

唐宋の文学(中国学芸叢書)

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本商品は「旧ISBN:9784423194171」を底本にしたオンデマンド版商品です。
初刷出版年月:2000/09/01
叢書・シリーズ名:中国学芸叢書 10

中国文学のピークをなす唐宋の文学。その文学空間に飛翔した多彩な表現。定型的な見方から自由になって、真実・魔力・快楽という新たな視点から中国文学の魅力に迫る。著者は中唐から宋代への文学意識の転換を踏まえ、文学作品の枠にとらわれずに文学者の逸話など幅広い素材を、日本や西洋の作品をも視野に入れて、自在に語る。「空の空なるもの」に過ぎない文学が、いかに大切であるかを明らかにして、格好の文学案内となった。

【目次より】
まえがき
目次
第一章 詩と真実
 第一節 華山遭難
 第二節 半夜鐘
第二章 文学の魔力
 第一節 栄光と受難 文学作品の効用
 一 栄光
 二 受難
 第二節 文学創作の説話
 一 夢と詩才
 二 作詩の指導
 三 推敲
 第三節 詩識 ことばの魔力
 一 六朝時代の詩識
 二 唐代の詩識
 三 宋代の詩識
 四 詩識をめぐる議論
 第四節 作家と作品
 第五節 恐ろしい文学
第三章 快楽としての文学
 第一節 古文の修辞学
 一 象徴としての登山 「始得西山宴遊記」
 二 数字の魔術 「捕蛇者説」
 三 愚者の美学 「愚渓詩序」
 四 文体と認識
 第二節 怪奇の文学 韓愈
 一 独創性の追求
 二 暴力と破壊
 三 醜悪の美
 四 唐から宋へ
 第三節 娯楽の文法
 一 暗号
 二 脱出
 三 対決
 四 時の旅
 五 トリック
 六 試練
 第四節 詩学の発見
 一 不尽の意
 二 換骨奪胎と点鉄成金
 三 興趣
 四 景と情
 五 読みの快楽
 六 知の冒険 王安石の集句について
 第五節 快楽の思想 蘇軾を中心に
 一 快楽の思想
 二 快楽の思想を支えるもの
 三 快楽の思想の源流
 四 もうひとつの桃源郷 相対化への志向

あとがき


著者
松本 肇(マツモト ハジメ)
1946年生まれ。東京教育大学大学院博士課程。元筑波大学大学院教授。
著書に、『柳宗元研究』『唐宋の文学』『春秋戦国の処世術』『唐代文学の視点』などがある。

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