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市場の経済思想(現代経済学選書)

市場の経済思想(現代経済学選書)

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本商品は「旧ISBN:9784423895061」を底本にしたオンデマンド版商品です。
初刷出版年月:1991年
叢書・シリーズ名:現代経済学選書 6

市場活動をルールの下での競争というゲームとして統一的に考察。古代以来の反市場思想を歴史的・批判的に分析した問題作。各務賞受賞。

【目次より】
まえがき
1 経済と市場
 1 稀少性の出現 
 2 余分なものとしての経済 
 3 稀少性への挑戦 
 4 稀少性に対処するための社会システム 
 5 競争 
 6 市場 
 7 市場をめぐる経済思想
2 交換・貨幣・市場ゲーム
 1 交換 
 2 交易と市場の起源 
 3 交換ゲーム 
 4 交換に先立つもの 
 5 交換の正義 
 6 貨幣 機能主義的アプローチ 
 7 貨幣 経済人類学的アプローチ 
 8 貨幣 情報システム論的アプローチ  
 9 貨幣と市場ゲーム
3 反市場思想および経済的自由主義のプロトタイプ
 1 アリストテレスの正義論 
 2 利得は不正であるという説 
 3 マネー・ゲームは不自然であるという説 
 4 利子の否定 
 5 司馬遷の経済的自由主義 
 6 国家独占をめぐる問題
4 市場ゲームと正義
 1 トマス・アクイナスの正義論 
 2 「交換の正義」再論  
 3 「公正価格」 
 4 中世の商業 
 5 商業利潤の根拠 
 6 利子をめぐる議論 
 7 「分配の正義」 
 8 ゲームの 「公正」 と初期条件の問題 
5 「搾取」と「剰余」
 1 市場ゲーム と利得 
 2 マルクス的「搾取」の概念 
 3 「剰余」の概念 
 4 「剰余」としての人間 
 5 交換システムにおける「剰余」 
 6 マネー・ゲームと「利潤」
6 「見えざる手」 の世界と 「ユートピア」
 1 『蜂の寓話』 のパラドックス 
 2 自生的な社会的秩序  
 3 「見えざる手」 
 4 自然的秩序形成のメカニズムと「共感」 
 5 「見えざる手」の失敗 
 6 「市場の失敗」 
 7 反市場社会としての「ユートピア」
7 市場と国家
 1 国家とその経済的役割  
 2 プラトンの「国家」 
 3 市場ゲームの抑制者としての国家 
 4「富国強兵ゲーム」 のプレーヤーとしての国家 
 5 経済的自由主義と国家 
 6 再分配ゲームの仲介者としての国家 
 7  国家による市場の制御
8 資本主義というゲーム
 1 「マネー・ゲーム」としての「資本主義」 
 2 「資本主義」は不公正なゲームか 
 3 「搾取」についての再論  
 4 「反資本主義」のモデル 
 5 「社会主義」という名の「国家独占資本主義」 
 6 資本主義の否定がもたらす「国家の失敗」 
 7 非資本主義的市場経済としての「市場社会主義」の可能性 
 8 資本主義の「精神」
9 経済思想のドラマ
 1 古代・中世の反市場の思想 
 2 「重商主義革命」と「アダム・スミス革命」 
 3 正統・異端・無神論 
 4 「ケインズ革命」以後 
 5 主要なパラダイムの比較 
 6 市場の擁護と資本主義の擁護
参考文献


著者
竹内 靖雄(タケウチ ヤスオ)
1935〜 2011年。経済学者。成蹊大学名誉教授。東京大学経済学部卒業、同大学大学院経済学研究科博士課程修了(経済学博士)。専門は、経済思想史、経済倫理学。
著書に、『マルクスの経済学』『経済学の認識』『経済学とイデオロギー』『競争はなぜ必要か』『日本型市場社会の知恵』『父性なき国家・日本の活路』『経済倫理学のすすめ』『市場の経済思想』(東京海上各務記念財団最優秀図書賞受賞)『正義と嫉妬の経済学』(山本七平賞受賞)『迷信の見えざる手』『国家と神の資本論』『イソップ寓話の経済倫理学』『世界名作の経済倫理学』『ミステリの経済倫理学』『経済思想の巨人たち』『「日本」の終わり』『諺で解く日本人の行動学』『「脱」宗教のすすめ』『チームの研究』『国家という迷信』『得する生き方 損する生き方』『衰亡の経済学』『法と正義の経済学』『あなたも「リーダー」になりなさい』『戦争とゲーム理論の戦略思考』など、
訳書に、D・ジョナス、D・クライン『幼稚化の時代1・2』G・ハーディン『サバイバル・ストラテジー』などがある。

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