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忠臣蔵 もう一つの歴史感覚

忠臣蔵 もう一つの歴史感覚

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◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
商品画像2枚目にあるサンプルと同様の
統一フォーマットになります。

【内容紹介】
誰がつくったのか。
なぜ愛されるのか。

日本人の心のうちに、「大石内蔵助」という名は一つの男の理想像として刻み込まれている。このイメージは、実は歴史上の人物像とは隔たりがある。それでは「忠臣蔵」という共同幻想をつくったのは、いったいだれなのか。そしてこの壮大なフィクションは、どのようにして歌舞伎最大の古典となり、時代を超えて一つの美意識を完成させるに至ったのか。

一つの美学が完成した。その流れをみれば、三人の名優が発明したことは、それぞれの時代におけるそれぞれのかたちであって、実は一つのものの表現にしかすぎないということがわかる。(中略)三人の名優の芸の系譜は、どんな時代にも、日本人の感性が一つのものを求めていたこと、少なくとも歌舞伎の世界の中では、一つの感性がこうしてとぎすまされ、それが一人の男の肖像として結実していったことを示している。——<本書より>

※本書の原本は、1981年、白水社より刊行されました。

【目次より】
元禄十四年三月十四日<口の暦>
近松門左衛門の手紙
文盲の吾妻三八
もう一人の大石内蔵助
竹田一族の興亡
元禄十五年十二月十四日<中の暦>
中村松江の恋
尾上菊五郎の性根
偏癡気先生の視点
粋と肚
元禄十六年二月四日<切の暦>


渡辺 保(わたなべ・たもつ)
1936年東京生まれ。演劇評論家。慶應義塾大学経済学部卒。東宝演劇部企画室を経て慶應義塾大学、東京大学、淑徳大学等で教鞭を執り、放送大学名誉教授。おもな著書に『女形の運命』『娘道成寺』『四代目市川団十郎』『黙阿弥の明治維新』『江戸演劇史』『明治演劇史』など。

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