怪帝ナポレオン三世 第二帝政全史
怪帝ナポレオン三世 第二帝政全史
◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
商品画像2枚目にあるサンプルと同様の
統一フォーマットになります。
【内容紹介】
偉大な皇帝ナポレオンの凡庸な甥が、陰謀とクー・デタで権力を握った、間抜けな皇帝=ナポレオン三世。しかしこの紋切り型では、この摩訶不思議な人物の全貌は掴みきれない。近現代史の分水嶺は、ナポレオン三世と第二帝政にある。「博覧会的」なるものが、産業資本主義へと発展し、パリ改造が美しき都を生み出したのだ。謎多き皇帝の圧巻の大評伝!
史上最悪の皇帝は本当に大バカだったのか? 漁色家、放蕩家、陰謀家、そして捕虜になった間抜けな皇帝、一方、パリ大改造、消費資本主義を発明し、世界史の流れを変えた男。一大伝記ついに登場!
*本書の原本「怪帝ナポレオン3世」は、2004年小社より刊行されました。
【目次】
プロローグ 謎の皇帝
第一章 陰謀家ルイ=ナポレオン
1 生い立ち
2 運命の星を信じて
3 超前段階蜂起
4 栄光への脱獄
5 革命を利用せよ
第二章 大統領就任
1 四面楚歌
2 議会との暗闘
3 ついに白刃きらめく
4 クー・デタへ、役者そろう
5 賽は投げられた
第三章 皇帝への道
1 モルニーの罠
2 成功の失敗
3 なによりも秩序を
4 ついにナポレオン三世となる
第四章 第二帝政──夢の時代
1 ナポレオン三世の結婚
2 武装せざる予言者
3 権威帝政のパラドックス
4 「貧困の根絶」の実現へ
5 クレディ・モビリエの始動
第五章 社会改革
1 鉄道戦争
2 金融戦争勃発
3 拡大する金融戦争
4 パリ大改造に着手
5 オスマン登場
第六章 パリ大変貌
1 オスマン時代の始まり
2 壮大な都市計画
3 第一期工事
4 第二次計画
5 第三次改造計画とオスマンの失脚
第七章 二つの戦争
1 クリミア戦争
2 人生最良の年
3 イタリアの思惑
4 イタリア戦争
5 デパート都市の誕生
6 自由帝政と労働運動
第八章 第二帝政の終焉
1 祝祭と放蕩
2 伝説のバブル美女たち
3 一八六三年の転換
4 メキシコ介入の悲劇
5 サドワの失策
6 自由帝政にむけて
7 第二帝政の崩壊
8 虜われの皇帝
エピローグ その後のナポレオン三世
参考文献
あとがき
■
著者
鹿島茂(かしま・しげる)
1949生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。共立女子大学教授、明治大学教授を歴任。19世紀フランスの社会・小説が専門。『怪帝ナポレオン三世 第二帝政全史』『ナポレオン フーシェ タレーラン 情念戦争1789-1815』(ともに講談社学術文庫)、『馬車が買いたい!』(サントリー学芸賞、白水社)など著書多数。
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