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愛欲のローマ史 変貌する社会の底流

愛欲のローマ史 変貌する社会の底流

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【表紙のデザインについて】
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【内容紹介】
平和と繁栄を極めた古代ローマ。そこに溢れる過剰な欲望と、淫靡な乱行の裏には、どんな意識が潜んでいたのだろうか。そして、そうしたいとなみを「頽廃」や「堕落」と断罪する感性は、どのように生まれてきたのだろうか。「性愛」と「結婚」、そして「家族」をめぐる意識の変化は、人々の規範をどのように規定し、社会を変容させたのだろうか。社会の変貌の底にある「愛」と「性」のかたちを描き、歴史の深層をとらえる。

平和と繁栄を極めた古代ローマ人の「頽廃」と「堕落」は、フェリーニ監督の「サテリコン」や、シェンキェヴィチの「クォ・ヴァディス」など、多くの映画や小説に描かれてきた。そこに描かれる過剰な欲望と、あり余る御馳走、淫靡な乱行の裏には、ローマ人のどんな意識が潜んでいたのだろうか。そして、そうしたいとなみを「頽廃」や「堕落」として断罪する感性は、いつ、どのように生まれてきたのだろうか。著者によれば、こうしたローマ社会の「世相の転換」の背景には、「性の汚れ」の意識と「結婚にもとづく家族」の絆のあり方とが密接に関わりあっているという。

「性愛」と「結婚」、そして「家族」をめぐる意識の変化が、人々の規範と倫理を規定し、社会を変容させ、キリスト教の発展の下地を用意したともいえるのである。紀元1世紀後半に起こったローマ社会の大きな変貌の底に流れる、人々の「つながり」すなわち「愛」と「性」のかたちを描き、歴史の深層をとらえる社会史の試み。

*講談社現代新書『ローマ人の愛と性』(1999年刊)の文庫化。

【目次】
プロローグ
1 この世は恥辱と悪徳に満ち満ちている
2 相異なる顔をもつローマ人
3 表象と心象——歴史の逆説
4 「結婚」と夫婦愛
5 「自分を見つめる心」と道徳
エピローグ
あとがき


著者
本村 凌二(もとむら・りょうじ)
1947年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修了。文学博士(西洋史学)。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授を経て,現在,東京大学名誉教授。おもな著書に『薄闇のローマ世界』『古代ポンペイの日常生活』『興亡の世界史04 地中海世界とローマ帝国』『世界史の叡智』ほか。欧文学術誌”KODAI:Journal of Ancient History”編集長。

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