東京語の歴史
東京語の歴史
◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
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【内容紹介】
東訛りから江戸弁、そして東京語へ。その言葉は後に、人為的な「標準語」と、生活に根差した東京「方言」との間を揺れつづけなければならなかった。
古代の東国方言のあり方、近世江戸弁が政治の中心地ゆえに日本各地ことばと融合し江戸語を形成するさま、そして標準語を整備される過程で生きた言葉の多くを犠牲にする東京語。その歴史を源内、西鶴をはじめ豊富な資料を駆使して描き出す。
*本書の原本は1988年に中央公論社より刊行されました。学術文庫に収録するにあたり、大幅に加筆しました。
【目次】
まえがき
序 章 日本語のなかの東京語
第1章 古代日本語と東国方言
1 古代東国人とその言語生活
2 古代の東京語とその実態
第2章 古代語から近代語へ
1 田舎ことばと学僧
2 変革期の都と東国
3 東国方言とその世界
第3章 関東方言と江戸詞
1 城下町、江戸の建設
2 江戸の構造と特色
3 初期、江戸の言語生活
第4章 江戸八百八町と江戸語の成立
1 江戸っ子と江戸詞
2 江戸談義と江戸詞
3 江戸語の諸相と実態
第5章 江戸語とその言語文化
1 幕末、江戸市民と江戸語
2 鎖国の中の女のことば
3 遊里詞・幼児語、ことば遊び
4 江戸、自然と遊山と散策
第6章 近代日本と東京語の世界
1 首府東京と二つの東京語
2 東京人とその言語生活
終 章 江戸語の伝統と東京語・標準語
あとがき
■
著者
杉本 つとむ(すぎもと・つとむ)
1927年、横浜生まれ。早稲田大学文学部卒業。1971年より1997年まで早稲田大学文学部教授。1975年より国際基督教大学大学院言語研究科講師を兼任。オーストラリア国立大学客員教授、モスクワ大学招聘教授、国立民族学博物館研究員、北京日本学研究センター講師なども歴任。文学博士(東北大学)。
○主な著書:
『近代日本語の成立 コトバと生活』桜楓社出版、1960年。
『日本翻訳語史の研究』八坂書房、1983年。
『語源の文化誌』開拓社、1983年。
『江戸の博物学者たち』青土社、1985年(講談社学術文庫、2006年)。
『西洋人の日本語発見』創拓社、1989年(講談社学術文庫、2008年)。
『江戸の女ことば』創拓社、1985年。
『日本英語文化史の研究』八坂書房、1985年。
『解体新書の時代』早稲田大学出版部、1987。
『語源海』東京書籍、2005年。
『十八・十九世紀 日魯交流人物史話』東洋書店、2013年。
『杉本つとむ著作選集』全10巻、八坂書房、1998-99年。
その他、共編著、校訂・翻訳多数。
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