漢方医学 「同病異治」の哲学
漢方医学 「同病異治」の哲学
◆重要◆
【表紙のデザインについて】
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【内容紹介】
江戸時代に吉益東洞(一七〇二-一七七三)が礎をつくり、華岡青洲(一七六〇-一八三五)が西洋医学と融合させ、独自の進化を遂げた日本漢方医学。同じ病でも人次第で治療が変わる「同病異治」の哲学とは何か?
高齢化社会で多病を抱える患者への対応、200種を超える生薬を組み合わせ、がん治療の補助療法としての期待も高まる今、病との付き合い方を変える、東洋思想医学の可能性を考察する。
「漢方では関節リウマチであっても一人一人、また昨日と今日ではその性質が違うと考える。こうした極めて東洋的な考え方は、これからの医療を考える上で重要であろう。西洋の文化が直線的で四角定規であるのに対し東洋の文化は曲線であり、円である。わが国が担うべきは、単に薬という物質的なものだけでなく、文化的・精神的な考え方もひっくるめた、真の東西医学の融合ではないだろうか」——「まえがき」より
*本書は2013年、講談社選書メチエより『漢方医学』の題名で刊行されました。
【目次】
まえがき
第一章 漢方とは何か
1 はじめに
2 そもそも漢方医学とは何か?
3 鍼灸について
第二章 漢方という「思想」
1 病気のとらえ方=世界観
2 漢方の診察
3 漢方医療とはどのような診断をするのか
4 漢方薬とは何か?
第三章 現代漢方の使い方—「治療」の章 その一
1 漢方で何ができるか?
2 漢方が得意とする治療
3 がんに対する治療
4 感染症
5 アレルギー性疾患
6 女性のなやみ
7 高齢者に対する治療
第四章 漢方による実際の治療例—「治療」の章 その二
1 内科領域
2 産婦人科領域
3 泌尿器科領域
4 整形外科領域
5 精神科領域
6 アレルギー・皮膚疾患
第五章 漢方を賢く使用する方法
1 漢方薬を上手に活用するために
2 知っておきたい漢方薬の副作用
3 漢方医との付き合い方
4 「未病」という漢方の哲学
5 漢方から見た健康法
第六章 漢方医学の抱える課題
あとがき
学術文庫版あとがき
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著者
渡辺 賢治(わたなべ・けんじ)
医療法人社団修琴堂大塚医院院長。慶應義塾大学医学部漢方医学センター客員教授。1984年に慶應義塾大学医学部卒業後、内科学教室に入局。糖尿病の研究で学位を取得後、米国スタンフォード大学留学。帰国後北里研究所東洋医学総合研究所(当時)で漢方を学んだ後、2001年から慶應義塾大学医学部東洋医学講座(現漢方医学センター)准教授。2013年から慶應義塾大学環境情報学部教授として、未病の研究に取り組む。2019年から現職。神奈川県・奈良県顧問。漢方産業化推進研究会代表理事。WHO国際疾病分類伝統医学分類委員会共同議長。著書に『日本人が知らない漢方の力』(祥伝社新書)、『漢方薬使い分けの極意』(南江社)など。
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