祭暦
祭暦
◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
商品画像2枚目にあるサンプルと同様の
統一フォーマットになります。
【内容紹介】
本書は、古代ローマ「黄金時代」後期を代表する詩人オウィディウス(前43-後17年頃)が『変身物語』とともに手がけた、もう一つの代表作です。
愛する男女の往復書簡という体裁をとる『ヘーロイデース』、恋愛詩人としての本領を発揮した『恋の歌』といった初期作品で知られるオウィディウスは、愛を成就させるための技法を性的なものまで含めて赤裸々に指南する『愛の技術』を書いたことが一因となって、のちに流刑の憂き目に遭いました。そのあと後期の円熟を迎えるオウィディウスが唯一の叙事詩である『変身物語』とともに着手したのが、本書『祭暦(Fasti)』です。
ローマの祝日や祭礼の縁起をエレゲイア詩で歌うこの作品は、『金枝篇』で知られるジェイムズ・フレイザーをはじめ、多くの歴史学者、宗教学者、人類学者の関心を惹いてきました。月ごとに構成される本書は、しかし流刑のため未完に終わり、現存しているのは一月から六月まで、つまり一年の半分にとどまっています。今日はこの出来事があり、今夜はこの星座が見られ、明日にはあの祝祭が行われる……といった記述がカレンダーのように積み重ねられていく形式は、前例のない大胆な試みです。そのような大衆受けしそうな形式をとった本書で扱われるのが国家的な性格をもつローマの祭祀であることは一見矛盾しているように思えます。しかし、そのような自己アイロニーによるユーモアこそ、本書を文学的伝統の中で類を見ない稀有な作品たらしめていることもまた事実です。
大詩人が残したもう一つの代表作、初の文庫版をここにお届けいたします。
【目次】
第一巻 ヤーヌス月
第二巻 フェブルア月
第三巻 マルス月
第四巻 アプリーリス月
第五巻 マーイウス月
第六巻 ユーニウス月
訳者解説
補 遺 ローマの暦
学術文庫版訳者あとがき
固有名索引
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著
オウィディウス(オウィディウス)
前43-後17年頃。古代ローマの「黄金時代」後期を代表する詩人。代表作は本書のほか、『変身物語』(講談社学術文庫)、『悲しみの歌』など。
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訳
高橋 宏幸(たかはし ひろゆき)
1956年生まれ。京都大学名誉教授。専門は、西洋古典学。著書に、『カエサル『ガリア戦記』』ほか。訳書に、ホラーティウス『書簡詩』、『ウェルギリウス小品集』(以上、講談社学術文庫)、『カエサル戦記集』全3巻ほか。
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