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続・清代中国の法と裁判

続・清代中国の法と裁判

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本商品は「旧ISBN:9784423740989」を底本にしたオンデマンド版商品です。
初刷出版年月:2009/03/01

裁判制度に関する論文六編を編成・再録、「師を語り己を語る」文章三篇を付載した論文集。同著者の『清代中国の法と裁判』の続編。清代中国の法律制度、裁判制度についての重要な研究書である。
昨年2月に逝去された著者が生前に、東京大学退官後に執筆した裁判制度に関する諸論文と、師と自己を語る文章とを自ら集めて編んだ論文集。伝統中国にも存在した精緻な裁判制度と活発な裁判活動を復元提示する作業は、必然的に伝統中国の裁判と西洋および現代における裁判との類型的対比という問題を浮上させる。本書は人類に普遍的な法という問題に射程を伸ばし、判定の契機の有無を核とする裁きの文明的類型論を提示する。明晰な文体で説得的に導き出された著者最後の研究成果。唯一執筆された自伝は、わが国の中国法制史の歩みと共に、第一級の学者の軌跡を伝える貴重な読み物。

【目次】
はしがき
第一章 中国法文化の考察──訴訟のあり方を通じて
 まえがき
 一 法文化におけるヨーロッパと中国の対極性
 二 ヨーロッパの訴訟
 三 中国の訴訟
 むすび
第二章 淡新〓案の初歩的知識──訴訟案件に現われる文書の類型
 まえがき
 一 申し立て書、訴状
 二 指令書の原稿
 三 差役の復命書
 四 法廷記録
 五 証文、一礼
 六 官庁間文書
 七 その他
第三章 清代州県衡門における訴訟をめぐる若干の所見──淡新〓案を史料として
 まえがき
 一 紛争と暴力
 二 令状とこれを手にする差役の機能
 三 案件はどのようにして終るか
 むすび
第四章 伝統中国における法源としての慣習──ジャン・ボダンへの報告
 まえがき
 一 一般的考察
 二 清朝の地方的法廷において扱われた裁判事例の研究から得られる知見
第五章 左伝に現われる訴訟事例の解説
 まえがき
 一 語義をめぐって
 二 事例の解説
 むすび
第六章 清代の民事裁判について
 一 はしがき
 二 寺田論文の問題設定
 三 ホアン氏と滋賀の論点のすれ違い
 四 調停論と情理論の関係
 五 遵依結状をめぐって
 六 遵依結状をめぐって(つづき)
 七 官断の受諾と拒否をめぐって 新史料を加えての再考察
 八 聴訟の位置づけ試論
 九 裁判の語義をめぐって
 一〇  裁判の類型論と〈事実清楚・是非分明〉 王亜新論文の示唆するもの
 一一 「事実認定」と〈事実清楚〉 判断正当化の二つの方式
 一二 「糾問」と「判定」 民事・刑事を通じての考察
 一三 余論
附録 師を語り己を語る三篇
 一 田中耕太郎先生との出会い
 二 中国法制史と私 老兵の告白
 三 弔辞 石井良助先生に捧げる
著者従前の所論が本書によって訂正・改修・補充された主要な点の摘記
滋賀秀三先生 年譜
滋賀秀三先生 著作目録


著者
滋賀 秀三(シガ シュウゾウ)
1921〜2008年。法学者(東洋法制史)。東京大学名誉教授。東京帝国大学卒。法学博士。
著書に、『中国家族法論』『中国家族法の原理』『清代中国の法と裁判』『中国法制史』(編著)『中国法制史論集』『続・清代中国の法と裁判』など、
訳書に、国際社会問題研究協会編『社会綱領』(共訳)などがある。

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