蟻の歌(フォルミカ選書)
蟻の歌(フォルミカ選書)
ラブレー研究で知られるフランス文学研究者・評論家であった著者による、随想集である。
【目次】
本郷三丁目
若い地質學者の變身
春日抄
「さぼてん」と僕
昔噺
羊の寓話
『櫻の園』を觀て
僕の芝居見物
『天井棧敷の人々』を觀て
『處女オリヴィヤ』を觀て
貝殻追放について
宿命とは因果律だといふことなど
「たまらん」こと
恐怖のドン底から
もつと先にしてほしいこと
感想一つ二つ
文化會長になつた僕
『インテリは生きてゐられない』を讀んで
所見
フランス人の言語教育
放言二つ三つ
フランス文學の流行は不十分である
アンドレ・ジードの死
感想的解説(『風俗小説論』を讀んで)
感想的解説(『晩歌』を讀んで)
フランス・ルネサンス文學について
後記
■
著者
渡辺 一夫(わたなべ かずお)
1901〜1975年。フランス文学者・評論家。東京大学名誉教授、日本学士院会員。東京帝国大学文学部仏文学科卒。専門は、フランソワ・ラブレー、エラスムス研究、『ガルガンチュワとパンタグリュエル』の日本語の訳者としても知られる。
著書に、『筆記帖』『ふらんす文学襍記』『ラブレー覚書』『狂気についてなど』『ラブレー研究覚書』『フランスルネサンス斷章』『人間についての断章』『蟻の歌』『ラブレー研究序説』『フランス・ユマニスムの成立』『フランス・ルネサンス文芸思潮序説』『へそ曲がりフランス文学』『曲説フランス文学』『ヒューマニズム考』『フランス・ルネサンスの人々』『戦国明暗二人妃』『渡辺一夫 ラブレー抄』など多数、
訳書に、ミュッセ『ロレンザッチョ』 フローベール『聖者アントワヌの誘惑』ゴーチェ『ロマンチスムの誕生』ジョルジュ・デュアメル『文学の宿命』ラブレー『テレ—ムの僧院』ラブレー『ガルガンチュワとパンタグリュエル物語(全5巻)』マルドリュス版『千一夜物語(全26冊)』(共訳)デジデリウス・エラスムス『痴愚神礼讃』など、著作集に、『「渡辺一夫著作集」(大江健三郎・二宮敬編)がある
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