近世日本国民史 遣米使節と露英対決篇
近世日本国民史 遣米使節と露英対決篇
◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
商品画像2枚目にあるサンプルと同様の
統一フォーマットになります。
【内容紹介】
万延元(1860)年一月、咸臨丸浦賀を出港、我が遣米使節一行も米艦に乗り品川を出帆。
ワシントンに着し閏三月二十八日米大統領に謁見、条約書の交換を了す。翌文久元年、東洋における列強勢力角逐のとき、露人対馬の一角を占拠、対馬は露・英の争地となる。
秋に英艦隊司令官、対馬に至り露艦隊の不法を詰問、露艦撤去。されど「前門虎を拒み、後門狼を進む」の危惧は拭えず、開国初期の緊泊は続く。
【目次】
第1章 日露通商条約締結
1 日本と世界
2 五国条約の順序
3 東方経略における露国 ほか
第2章 日英・日仏通商条約締結
1 エルジン卿の使命
2 エルジン卿、品川湾に闖入(ちんにゅう)す
3 エルジン卿と幕吏(ばくり) ほか
第3章 日本海軍の創設
1 長崎における海軍伝習所
2 海軍伝習所の成行き
3 長崎海軍伝習所の中止
第4章 咸臨丸(かんりんまる)渡米
1 日本軍艦太平洋横断の嚆矢(こうし)
2 咸臨丸をもって観光丸に代う
3 咸臨丸、サンフランシスコに入る ほか
第5章 遣米使節の派遣
1 最初の遣米使節
2 新見(しんみ)・村垣(むらがき)・小栗(おぐり)らの任命
3 遣米使節出発 ほか
第6章 米国における遣米使節
1 使節一行、ワシントンに到着す
2 使節、米国大統領に謁見す(1)
3 使節、米国大統領に謁見す(2) ほか
第7章 遣米使節帰る
1 使節一行、米国を去る
2 咸臨丸の帰航
3 使節一行の帰航(1) ほか
第8章 横浜開港の経緯
1 横浜開港
2 神奈川と横浜(1)
3 神奈川と横浜(2) ほか
第9章 横浜港の発達
1 横浜開港に関する水野の手記(1)
2 横浜開港に関する水野の手記(2)
3 横浜開港の好成績(1) ほか
第10章 金銀貨流出問題
1 横浜開港当初の商況
2 黄金島(おうごんとう)としての日本
3 金貨の流出 ほか
第11章 横浜開港当初の貿易
1 生糸の輸出(1)
2 生糸の輸出(2)
3 横浜開港当初の逸話 ほか
第12章 樺太(からふと)問題
1 露使ムラヴィエフ伯の来朝
2 樺太談判
3 露国人暗殺せらる ほか
第13章 外人殺傷問題
1 支那人殺傷一件(1)
2 支那人殺傷一件(2)
3 支那人殺傷一件(3) ほか
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著者
徳富蘇峰(とくとみ・そほう)
1863年、熊本県生まれ。名は猪一郎。熊本洋学校に学び、同志社にて新島襄の教えを受ける。明治20(1887)年、民友社を設立、『国民之友』『国民新聞』を発行。貴族院議員を経て、評論家、歴史家。『近世日本国民史』により学士院恩賜賞を受ける。昭和18(1943)年、文化勲章受章。昭和32(1957)年逝去。主著に『将来之日本』『大正の青年と帝国の前途』『静思余禄』などがある。
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