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近代イギリス政治外交史 IV 人間・イメージ・政治

近代イギリス政治外交史 IV 人間・イメージ・政治

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宥和政策をとらざるを得なかった当時の諸条件を、チェンバレンがいかに認識し、それを政策に反省させたのかの問題を、彼の性格と。政治外交の分野で抱いていた「均衡のイメージ」から解明する労作。
アーサー・ネヴィル・チェンバレン(1869~1940)は、1937年にボールドウィンの後をついて、保守党党首として首相となる。1918年に、首相に就く前には、蔵相として世界恐慌からの財政再建に手腕を発揮した。また、首相時代には、ナチスとの宥和的な政策をとったことでも知られる人物である。
全四巻の完結。

【目次】
まえがき
第一章 イギリス本国体制像
 第一節 パーソナリティ
 第二節 「自由統一主義」
 第三節 財政と防衛
第二章 ヨーロッパ体制像
 第一節 ロカルノ体制像とヴェルサイユ体制像
 第二節 「均衡」のヨーロッパ体制像の創出
 第三節 ヒトラーのイギリス像とイギリス労働運動のイギリス像
 一 ヒトラーのイメージ
 二 イギリス労働運動のイメージ
 第四節 威嚇による「均衡」のイギリス像とその投影
 一 「独墺合併」の影響
 二 「五月危機」
第三章 威嚇と保障による「均衡」のイギリス像とその投影
 第一節 ミュンヘン会談
 一 背景
 二 ベルヒテスガーデン会談
 三 ゴーデスベルク「最後通牒」
 四 ミュンヘン会談
 第二節 ミュンヘンの余波
第四章 同盟による「均衡」のイギリス像とその投影
 第一節 英伊関係
 第二節 ドイツによるチェコスロヴァキアの解体
 一 チェンバレン内閣の反応
 二 イギリス労働運動の反応
 三 ヒトラーの「敵意」のイギリス像
第五章 「均衡」のヨーロッパ体制像の崩壊
 第一節 英仏ソ交渉
 第二節 第二次世界戦争の勃発
あとがき
参考文献
人名索引・事項索引


著者
坂井 秀夫(さかい ひでお)
1924〜2008年。政治史学者。関西学院大学教授、専修大学教授。東京大学法学部卒業。専門は、近代ヨーロッパ政治外交史。著書に『イギリス・インド統治終焉史』『興隆期のパクス・ブリタニカ』『現代イギリス政治外交論』『英帝国滅亡の一断面』『戦後イギリス労働党政治の一素描』などがある。

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