イタリア・ルネサンス再考 花の都とアルベルティ
イタリア・ルネサンス再考 花の都とアルベルティ
◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
商品画像2枚目にあるサンプルと同様の
統一フォーマットになります。
【内容紹介】
花の都フィレンツェの驚異的絶頂の世紀を描く
万能の文化人アルベルティとともに、ヨーロッパを照らした「人文主義」の光源を探る
輝かしき15世紀(クアトロ・チェント)。
繁栄をきわめるメディチ家と有力家族たちが、パトロンとなって花開く芸術。贅美溢れるモノの帝国にして、聖なる雅都となったフィレンツェ。社交と祝祭、聖と俗、科学と魔術、中世と近代が渾然一体となった都市を動かしていた思想とコードとはなにか。ダ・ヴィンチをして劣等感に臍を噛ませた万能人アルベルティを通して描く新ルネサンス像。
〈解説・山崎正和〉
「聖ベルナルディーノの言葉「イタリアは世界でもっとも知性的な祖国、トスカーナはイタリアでもっとも知性的な地方、そしてフィレンツェはトスカーナのもっとも知性的な都市である」は、わたしの確信を代弁している。昨今では、フランスやドイツやイギリスのルネサンスを、イタリアとひとまとめにして連続的に論ずる流儀がはやりのようだけれど、あんな北方の、田舎臭い文化活動、青白く屈折した意識の覚醒を「ルネサンス」と呼んで、個人と家族と都市がスクラムを組んで絢爛たる文化を開花させたイタリアと一緒にしてほしくないものだ。」——<「あとがき」より>
*2000年に刊行された『万能人とメディチ家の世紀』(講談社選書メチエ)を底本とし、改題しました。
【目次】
第1章 メディチ家の世紀
第2章 聖都フィレンツェ
第3章 魔術としての遠近法
第4章 建築・自然・エロス
第5章 女と子供の居場所
第6章 変貌する家族と個人
第7章 ユマニスムとルネサンスの精神
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著者
池上 俊一(いけがみ・しゅんいち)
1956年、愛知県生まれ。1979年、東京大学文学部卒業。同大学院人文科学研究科博士課程西洋史学専攻中退。東京大学助手、横浜国立大学助教授を経て、現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。ヨーロッパ中世史専攻。著書に『遊びの中世史』、『シエナ——夢見るゴシック都市』、『身体の中世』、『ロマネスク世界論』、『動物裁判』、『ヨーロッパ中世の宗教運動』など多数がある。
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