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クラシック名曲の条件

クラシック名曲の条件

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◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
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【内容紹介】
≪モーツァルトだからといって、ことごとくが「名曲」というわけではない≫日頃、何となくわかっているつもりでも、よく考えてみると曖昧な点が多い、クラシック界「名曲」の条件。

傑作と呼び名の高いあの曲、シンフォニーは、果たして本当に「名曲」なのか。「一度聴いたら忘れられない」曲には、どんな仕掛けがあったのか。時も国も超えて、未来へと愛され続ける、楽曲の力はどこに秘められているのか。

ベートーベン研究家として名高い、文豪ロマン・ロラン(1866〜1944)、フランスの大批評家クロード・ロスタン(1912〜70)、ブルックナー研究の大家ロベルト・ハース(1886〜1960)や、作曲家クロード・ドビュッシー(1862〜1918)、指揮者フルトヴェングラー(1886〜1954)などの楽曲的考察を採取。

「第九」「雨だれ」「ニーベルングの指環」など誰もが知る12曲を、創作エピソードや譜面から読み解きます。

*名著『クラシックの条件』(1982年 中公新書)を復刊しました。


「ショパンは、情緒に流されて構築の計算を忘れるようなタイプのロマンチストではない。それどころか、計算がまったく表に出ないほどに巧妙な、洗練の極みをいく絶妙のバランス感覚の持ち主なのである。≪雨だれ≫の中間部に認められた「膨張」。この膨張の計算の的確さに気づく時、ショパンの情緒のふくらみが、驚くべき感性の制御のもとにあることが見えてくるのである。」————(≪雨だれ≫の構造」より)


「名曲とは、「個性と技法の探求vs.公衆の支持」の間のぎりぎりのバランスに成功したものだったのだ。では一体どうして十九世紀にはそれが可能だったのに、二〇世紀に入って——「傑作」は数多あれど——「名曲」が生まれなくなってしまったのか? 「名曲」を十九世紀において可能にしていた存立基盤自体が崩れてしまったのだろうか? 一体名曲を生み出した条件とは何だったんだろう?——本書の背後には、前衛作曲家としての諸井のこんな切実な問いが隠れている。」———「学術文庫版解説」より

【目次】
プロローグ モーツァルトに「名曲」を求めて
英雄の条件 —— <英雄交響曲>と<英雄の生涯>
名曲が認められるまで—— チャイコフスキーの二大協奏曲
編曲の魅力を捉える ——ドビュッシーとラヴェル
≪雨だれ≫の構造 ——ショパンの省略法について
<指環>の構図 ——ヴァーグナーのライトモチーフとは…
≪トロイメライ≫をめぐって ——情緒か、構造か
改作の意味を探る ——ブルックナーの交響曲をめぐって
三つの未完成交響曲 ——シューベルト-ブルックナー —マーラー
形式のコンプレックス ——<第九交響曲>を解剖する
エピローグ ——マーラー「復活の歌」
あとがき

学術文庫版解説 岡田暁生(京都大学人文科学研究所教授)


著者
諸井 誠(もろい・まこと)
1930(昭和5)年、東京生まれ。作曲家。1952年、東京音楽学校本科作曲科を卒業。翌年、ベルギーのエリザベート王妃国際音楽コンクール第7位に入賞。27、29、32回、国際現代音楽協会世界音楽祭に入選。1964年、「御者パエ トーン」により、イタリア賞受賞。同年「ヴァイオリンとオーケストラのための協奏組曲」で尾高賞受賞。作曲作品に「ピアノ協奏曲第一番」「有為転変」「偶対」ほか、著書に『ロベルトの日曜日』『これがクラシックだ』『交響曲名曲名盤100』『ピアノ名曲名盤100』『音楽の見える時』など多数。2013年没。

解説
岡田 暁生(おかだ・あけお)
1960〔昭和35)年、京都生まれ。音楽学者。京都大学人文科学研究所教授。19世紀から20世紀初頭の西洋音楽史専攻。主な著書に『音楽の聴き方』(吉田秀和賞受賞)、『西洋音楽史』『オペラの運命』(サントリー学芸賞受賞)、『音楽と出会う』など。

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