ダンテ研究
ダンテ研究
イタリア文学史上最大の詩人ダンテ(1265ー1321)は、ラテン文学、哲学、法律学、修辞学、倫理学、天文学を学ぶ万能人でもあった。
【目次】
まえがき
第1章 知的形成とその背景
I ダンテ時代のフィレンツェの教育
II 当時の教材
III フィレンツェにおける高等教育
IV ダンテとその教師たち
V ダンテの読書範囲
第2章 「詩論」としての『新生』考 二十五章の解釈をめぐって
第3章 ダンテとグィットーネ
第4章 『新生』の散文について
第5章 『饗宴』と『俗語詩論』
I 『饗宴』と『俗語詩論』成立の経緯
II 『俗語詩論』と『饗宴』の意図
III 『俗語詩論』と『饗宴』における情動的表現
第6章 “De vulgari eloquentia”の一考察 「自己注解」としての解釈の試み
I 言語の変化
II 「地方性」の超克
III シチリアおよびアプーリアの詩人たち
IV トスカーナの詩人たち
V 「方言学」の実体
第7章 「表現美」の理論と応用
A 「表現美」とその理論
I 『俗語詩論』にみられる「表現」の理論
II 「表現」の背景にあるダンテの言語観
III 「ことば」の宣揚
IV 俗語の擁護
B 「表現美」の理論の応用
I ことばの限界
II 「題材」と「形式」の適合
III 祈願の様式
IV 「喜劇」の文体
第8章 リアリズムの手法
I フォレーゼとの「口論詩」について
II 「石の詩」(rime petrose)について
第9章 『神曲』における「シチリア派」
I 「シチリア派」の歴史的背景
II ダンテと「シチリア派」
III 『神曲』と「シチリア派」
第10章 カングランデへの書簡
I ダンテの『書簡』について
II 『カングランデへの書簡』
付 カングランデ・スカーラへの書簡(邦訳)
第11章 ダンテ評価の歴史 ボッカッチョの場合
付論1 『俗語詩論』の原典について
付論2 ダンテと思弁文法学 典拠の問題の一例
あとがき
文献目録
年譜
家系図
フィレンツェ城壁再現図
ダンテ時代の方言図
ダンテ著作索引
人名・著作索引
イタリア語目次
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著者
岩倉 具忠(いわくら ともただ)
1933〜2016年。イタリア語学・文学者。京都大学名誉教授。京都大学文学部イタリア文学科卒業、同大学院修士課程修了。文学博士(京都大学)。専門は、イタリア語史・ダンテ研究。
著書に、『イタリア文学史』(共著)、『ダンテ研究』『岩倉具視 『国家』と『家族』 - 米欧巡回中の「メモ帳」とその後の家族の歴史』、『はじめてのイタリア語 楽しく歴史も学べる』(共著)。
訳書に、ブルーノ・ミリオリーニ『現代イタリア語の話』、『古代ローマ喜劇全集 第1巻 - プラウトゥス1』(共訳)、ドニゼッティ『歌劇ラ・ファヴォリータ』、『古代ローマ喜劇全集 第3巻 - プラウトゥス3』(共訳)、『ダンテ俗語詩論』(訳・注解)、カスティリオーネ『宮廷人』(共訳註)、ピーター・バーク『ヴィーコ入門』(共訳)、『マキァヴェッリ全集4 - マンドラーゴラほか』(訳者代表)、ヴェスパシアーノ・ダ・ビスティッチ『ルネサンスを彩った人びと ある書籍商の残した『列伝』』(共訳)、ジュゼッペ・パトータ『イタリア語の起源 - 歴史文法入門』(監修)などがある。
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