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ディースターヴェーク研究

ディースターヴェーク研究

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本商品は「旧ISBN:9784423820193」を底本にしたオンデマンド版商品です。
初刷出版年月:1984年

19世紀ドイツで活躍した教育家ディースターヴェークによる、初等学校改革とプロイセン議会=近代以降の公教育が孕む教育と政治の緊張関係を解明した力作。

【目次より】
はしがき
序章 研究の課題と方法
 第一節 先行研究と目的
 第二節 考察の方法と構成・資料
第一章 「三月以後」五〇年代における初等学校政策の推進と
  ディースターヴェーク教育構想との対立
 第一節 三月革命の終焉とプロイセン名望家政治体制の創出
 一 三級選挙制と五〇年憲法
 二 ディースターヴェークの五〇年憲法体制批判と「内国伝道」との対立
 第二節 議会における党派形成とブルジョアジーの教育的思惟 
  一八五三年の工場法制定をめぐって
 一 五〇年代における議会と党派
 二 一八五三年法の制定とディースターヴェークの立場
 補論 一八三九年規程の制定とブルジョアジーの対応 
  一八五三年法の成立前史
 一 工場児童への政府の関心と規制の動向 
 二 保護立法化へのブルジョアジーの対応
 第三節 プロイセン三規程とディースターヴェーク教育論
 一 三規程の制定と議会内外の対応状況
 二 「三規程教育学」への対抗としての「ドイツ的教育学」
 補論 一八五三年工場法と三規程 初等学校の学習内容の制限をめぐって
 むすび
第二章 「新時代」の議会における初等学校論議と
  ディースターヴェークの対応
 第一節 「新時代」のディースターヴェーク・自由派・衆議院
 一 摂政ヴィルヘルムの「統治綱領」と
  ディースターヴェークの「立候補演説」
 二 ディースターヴェークの自由派所属と議会構成
 第二節 初等学校教育改善の請願と審議
 一 三規程関係請願の提出と審議状況
 二 教育法制定と中等学校改善の請願
 第三節 初等教師の待遇改善・学校運営参加の請願と審議
 一 待遇改善の請願とゲマインデの学校負担原則
 二 学校運営参加の請願
 第四節 宗派混合学校問題とディースターヴェークの対応
 一 宗派分離政策とゲマインデの抵抗
 二 宗派混合学校の設立維持に関する請願と審議
 三 ディースターヴェークのゲマインデ自治の擁護 むすび
第三章 六〇年代における初等学校管理体制の再編政策と
   ディースターヴェークの改革構想
 第一節 ドイツ進歩党の結成とディースターヴェークの参画
 一 ドイツ進歩党の結党綱領と衆議院の党派構成
 二 ドイツ進歩党内におけるディースターヴェークの位置・役割と選挙権問題
 第二節 学校行政分権化の模索 学校共同体制度の廃棄
 一 「三月以後」の初等学校の管理運営の態様と問題点
 二 ベートマン=ホルヴェーク教育法案
 第三節 ドイツ進歩党の改革案とディースターヴェークの指導的役割
 一 諸請願にみられる改革要求
 二 衆議院文教委員会の「一八六二年・一八六三年報告」
 三 衆議院本会議の審議状況とディースターヴェークの主張
 第四節 「自由な国の自由な学校」構想とその周辺 学校共同体の再生と解体
 一 論稿『自由な国の自由な学校』(一八六五年)の構想 
   学校自治団体としての学校共同体
 二 グナイストにおける学校共同体の否定と公権的自治論 むすび
結章 「三月以後」プロイセン名望家政治体制における初等学校政策と
  ディースターヴェーク改革構想の意義と役割
資料・文献
活動年表


著者
対馬 達雄(ツシマ タツオ)
1945年.教育学者、西洋史学者。秋田大学名誉教授。東北大学教育学部卒、同大学院教育学研究科博士課程中退。教育学博士(東北大学)。専門は、ドイツ教育史。
著書に、『ディースターヴェーク研究』『ナチズム・抵抗運動・戦後教育』『ヒトラーに抵抗した人々』『ヒトラーの脱走兵』『ドイツ過去の克服と人間形成』(編著)など、
訳書に、ウルリヒ・アムルンク『反ナチ・抵抗の教育者ライヒヴァイン1898-1944』(共訳)などがある。

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