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ニホンザルの生態

ニホンザルの生態

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◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
商品画像2枚目にあるサンプルと同様の
統一フォーマットになります。

【内容紹介】
サルの社会に分け入り、文化を見出し、人間性の起源に迫る——
世界をリードした日本の霊長類学(サル学)の原点がここにある!

今西錦司・伊谷純一郎らとともに日本の霊長類学のオリジネーターの一人として活躍した河合雅雄。意匠を凝らした筆致でもって生き生きと描かれる、サルの群れのリーダー交代劇、メスの巧みな繁殖戦略、イモ洗い行動の伝播などのありさまに、読者はきっと「息をのみ、眉をひそめ、思わず膝を打って微笑むことになる」(山極壽一氏解説より)でしょう。
加えて強調すべきは、何より研究者本人たちが実に生き生きと、楽しそうに研究に没頭している様子が紙面からありありと伝わること。ゆえに本書は、日本の学問が一番元気だった時代の「生きられた記録」でもあるのです。

解説:山極壽一

[目次]
○ニホンザルの生態
1 ニホンザル/2 ニホンザルの生活/3 ポピュレーションの動態
○社会構造
1 社会構造/2 群れ社会の諸形態/3 社会構造の変容
○社会構造を支えるもの
1 幸島の群れ/2 順位制/3 社会関係の調整機構/4 駆け落ちしたリーダー候補
○クラスとグループ
1 リーダークラス/2 サブリーダー/3 ナミオス/4 ヒトリザル/5 メス/6 母と子/7 社会的成長
○性
1 その生理/2 性行動
○ニホンザルの文化[カルチュア]
1 一般に見られるカルチュア的現象/2 幸島の群れのカルチュア/3 知能とカルチュア
○コミュニケーション
1 音声によるコミュニケーション/2 行動による伝達
○日本のサル学
○あとがき
○再版にあたって
○解説 ニホンザル研究の一里塚——河合さんのやり方 山極壽一


著者
河合 雅雄(かわい・まさを)
1924年兵庫県生まれ。京都大学理学部卒業。理学博士。生態学・人類学。京都大学霊長類研究所所長,財団法人日本モンキーセンター所長,日本霊長類学会会長,兵庫県立人と自然の博物館名誉館長,兵庫県森林動物研究センター名誉所長などを歴任。2021年5月14日没。著書に『ゴリラ探検記』『少年動物誌』『学問の冒険』『人間の由来』などがある。

解説
山極 壽一(やまぎわ・じゅいち)
1952年東京都生まれ。京都大学大学院理学研究科博士後期課程単位取得退学。理学博士。霊長類学・人類学。ルワンダ・カリソケ研究センター客員研究員,日本モンキーセンターリサーチフェロー,京都大学総長,国立大学協会会長,日本学術会議会長などを歴任。現在,総合地球環境学研究所所長。著書に『ゴリラ』『家族進化論』『ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」』などがある

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