ベルクソンの哲学 生成する実在の肯定
ベルクソンの哲学 生成する実在の肯定
◆重要◆
【表紙のデザインについて】
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【内容紹介】
「生の哲学」を提唱しノーベル文学賞を受賞した、フランスを代表する哲学者、アンリ・ベルクソン(1859-1941年)。彼は、伝統的な哲学を根本的に批判し、転覆させた特異な存在です。
その影響は、20世紀の名だたる哲学者たち、ハイデガー、ウィリアム・ジェームズ、サルトル、レヴィナス、メルロ=ポンティ、デリダ、西田幾多郎など、多方面に及びます。そして何より、生成のリアリティーを巡る思考の原理を徹底させ、ベルクソンを蘇らせたのが、ジル・ドゥルーズでした。
本書は、ドゥルーズのすぐれた読解に身を寄せながら、ベルクソンの主著を丹念にたどり、その核心を浮かび上がらせます。同時に、ドゥルーズ自身の哲学の出発点ともなった、斬新で独創的なベルクソン解釈を提示してもいます。
ベルクソンにとって実在とは、持続とは何か。どのようにして、直観によって本質的な差異を見出すのか。他者のない、否定性のない、そして外との弁証法的な統合もない哲学とは、どのようなアイデアなのか。
著者によるベルクソンの現代思想における位置づけ、主要著作を通した整理、これ以上なくクリアで精密な解読は、ベルクソンに取り組もうとする読者にとって、最良のガイドとなるでしょう。解説には、『物質と記憶』の訳者である杉山直樹氏の書き下ろし原稿を収録しました。
【目次】
学術文庫版まえがき
序 論 ベルクソンの哲学とその位置
第一章 連続的で異質的な持続——『試論』について
第二章 知覚の機構と実在する過去——『物質と記憶』について
1 純粋知覚について
2 記憶と認識の機制
3 記憶の即自存在とその心理的な働き
4 持続の存在論
第三章 分散する一者としての生命——『創造的進化』について
第四章 持続の一元論/結晶と層——ベルクソンの存在論について
あとがき
解説 杉山直樹
ベルクソン関連略年表
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著者
檜垣立哉(ひがき・たつや)
1964年、埼玉県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中途退学。現在、大阪大学大学院人間科学研究科教授。博士(文学)。主な著書に『西田幾多郎の生命哲学』、『子供の哲学』(以上、講談社)ほか。主な訳書に『ベルクソニズム』(共訳、法政大学出版局)ほか。
解説
杉山直樹(すぎやま・なおき)
1964年生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、学習院大学教授。専門は、フランス哲学。著書に『ベルクソン 聴診する経験論』ほか。訳書にベルクソン『物質と記憶』(講談社学術文庫)ほか。
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