ムソニウス・ルフス言行録
ムソニウス・ルフス言行録
◆重要◆
【表紙のデザインについて】
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【内容紹介】
ムソニウス・ルフス(30頃-101年以前)は、トスカナ地方の出身で、エトルリア系の騎士階級の家柄に属していたが、ネロ帝に敵対する有力者とつながっており、帝位を狙っていると疑われたルベッリウス・プラウトゥスが亡命した際には随行したと考えられる。ルベッリウス暗殺後、ムソニウスはローマに戻ったと思われるが、65年にはネロ帝暗殺計画に加わった廉で、過酷な追放先であるギュアロス島に送られた。この措置にも屈さず、名声は高まる。ネロ帝の死後、ガルバ帝の短い治世のあいだに(68-69年)ローマに帰還したと推測されるが、69年にガルバ帝が暗殺され、次いで帝位についたウェスパシアヌス帝によって再び追放されたことが知られている。
ストア派の哲学を信奉したムソニウスは、おそらく著作を残さなかった。しかし、弟子ルキウスの手になる論考群が古代末期のストバイオス『精華集』によって伝わるほか、ポッリオによってまとめられた短い箴言調の言葉や当意即妙の名言が伝えられている。ムソニウスの教えは同時代に多くの影響を与えたが、中でも重要なのは古代ローマの哲学者として知られるエピクテトスである。
本書は、ムソニウスの教えを伝える断片集成の本邦初訳である。19世紀ドイツの古典文献学を代表するオットー・ヘンゼによる断片集成(1905年)に加え、マックス・ベルガモによる編纂・校訂で2026年に出版された最新資料「小断片」と「小断片・補遺」をいち早く訳出した。「ローマのソクラテス」と称された哲学者の全貌に初めて日本語で触れる機会が、ついに生まれた。
【目次】
論 考
1 一つの問題について多くの証明を用いるべきではないということについて
2 〈人間は徳に向かって生まれているということについて〉
3 女性も哲学するべきであるということについて
4 娘たちを息子たちと同じように教育するべきか
5 習慣と理論のどちらがより強力であるか
6 修練について
7 労苦を軽く見なければならないということについて
8 王も哲学するべきであるということについて
9 追放は悪ではないということについて
10 哲学者は侮辱されたことについて人を訴えるだろうか
11 哲学者にふさわしい職業は何か
12 性行為について
13 結婚の要点とは何か
14 結婚は哲学することの妨げになるか
15 生まれる子はすべて育てるべきか
16 あらゆる点で親に従うべきか
17 老年にとって最善の蓄えは何か
18 食事について
19 身体を覆うものについて
20 調度品について
21 髪とヒゲを刈ることについて
小断片
小断片・補遺
偽作書簡
訳者解説
■
著
ムソニウス・ルフス(ムソニウス・ルフス)
30頃-101年以前。古代ローマのストア派の哲学者。「ローマのソクラテス」と称され、弟子のエピクテトスらに大きな影響を与えた。
訳
川本 愛(かわもと あい)
1986年生まれ。北海道大学出版会勤務。専門は、古代ギリシア哲学・倫理学。
訳
近藤 智彦(こんどう ともひこ)
1976年生まれ。慶應義塾大学教授。専門は、古代ギリシア・ローマ哲学。
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