ヨルダンの此岸に立ちて
ヨルダンの此岸に立ちて
1960年代、日本の大学を吹き荒れた“大学紛争”の嵐の中で学問への志半ばにして、その解決に邁進し逝った若き学者。その真摯な姿はヨルダン河を渡らずして別れたヨシュア記のモーゼを思わせる。大学紛争の記録としても重要な史料である。
【目次】
第一部 法の精神と大学の理念
大学改革への断想
大学格差論 国・公・私立大学の格差を是正する途
法とは何か 法に対する懐疑と憧憬
秋灯対談 大臣と学長
ある戦い アレクサンダー博士のこと
プロイセン一般ラント法と良心の自由
靖国神社法案反対の思想的根拠は何か
塵のにおい
第二部 学園紛争の嵐の中で
闘うキリスト者同盟の諸君に答えかつ問う
一九六九年明治学院大学文学部入学式式辞
学長代行声明 (一)〜(十二)
父兄に訴える
明学大改革の基本姿勢
大学改革実現への具体策 クラス制への問題提起
大学に秩序と平和を
ご父兄保証人各位への報告
講義
大学の自由と平和のために 無法との闘い
教職員各位へ
遠い家
近い家
個々の目覚め必要 アンケートに答える
自由で平和な大学を
大学の現状を語りかつ訴える(対談)
座談会 学長を囲んで
新春クリスマス対談
明治学院大学卒業式式辞(一九七四・三)
第三部 教会と共に歩んで
通信
総会に臨んで
近隣の救い
チュービンゲンのクリスマス
”救われる者は誰か” マタイによる福音書一九章一六〜三〇節
人格神と人格的交わり
修養会の印象
聖書研究「ピリピ人への手紙」(二章一九〜三〇節)(対談)
信仰と職業 工藤英一氏著『職業と社会』から
現代日本と美竹教会 浅野順一先生との対談
前進か後退か 信音二〇〇号編集の歩み
戦争の問題について 終戦記念懇談会報告
ドイツの教会について
なぜ美竹の教勢は減ってゆくか!?
主を恐れることは知識のはじめである 箴言一・七
エルサレムを救う者
いちぢくの木の下のナタナエル
知識のはじめ
主の復活の証人 使徒行伝一・一五〜二六より
エテロ 豊かなる人格 出エジプト記一八章より
道標
夏休みを終えるに当って
終末の日と新しき世 出エジプト記一三・二二
解説
故 和田昌衛氏略年譜
追想(和田和子)
明治学院大学紛争事実経過
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著者
和田 昌衛(わだ まさえ)
明治学院大学教授。
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