レオナルド・ダ・ヴィンチ 伝説と実像と
レオナルド・ダ・ヴィンチ 伝説と実像と
◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
商品画像2枚目にあるサンプルと同様の
統一フォーマットになります。
【内容紹介】
「天才」と呼んだ瞬間に見えなくなる、本当のすごさがわかる!
絵画・彫刻・建築・土木・軍事……多岐にわたるその仕事は、しかしほとんどが未完に終わった。
彼が生きた同時代において、その名声はかならずしも高いものではなかった。
後世にも驚異をもたらすその着想は、実は彼一人の独創ではなく、先達の知見を踏まえてのものだった。
では「天才」というのはまったくの虚像だったのか?
いや、そうではない。
現代の美術史研究による精緻な分析によって、まったくあらたな、一人の類い希なる表現者の姿が立ち上がる!
「フレスコ画を描かない画家」だったということにはじまり、ルネサンス期のイタリア各地を転々とする、苦闘と挫折に満ちた創作の人生を追いながら、神格化されたレオナルド像の向こうにある、真価を見いだそうとする試み。
夢想家〈ファンタジスタ〉レオナルド・ダ・ヴィンチの実像をたずねる、スリリングで発見に満ちた探究の美術史!
*本書の原本は、2003年に角川書店より『レオナルド・ダ・ヴィンチという神話』として刊行されました。
【目次】
序 章 神格化されたレオナルド
第一章 フレスコ画を描かない画家
一 システィーナ礼拝堂の壁画に参加しなかったレオナルド
二 ヴェロッキオ工房で修業したこと、しなかったこと
三 超えられない先輩ボッティチェッリ
四 ≪東方三博士の礼拝≫—先達への挑戦
第二章 新天地ミラノでの活動
一 ミラノ着任の経緯
二 素描リストの意味
三 技師・発明家・建築家としての真価
第三章 宮廷芸術家の立場と活動
一 舞台美術家としてのレオナルド
二 音楽家・楽器製作者としてのレオナルド
三 スフォルツァ騎馬像制作
第四章 最後の晩餐
一 ついに勝ち得た最大の好機
二 ドラマの表現を完成させたレオナルド
三 成功と悲運
第五章 夢想家(ファンタジスタ)レオナルド
一 フィレンツェ帰還
二 ≪ジョコンダ(モナ・リザ)≫と晩年のレオナルド
三 絵画による世界の完全な視覚化を目指して
参考文献・図版出典一覧
図版目録
あとがき
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著者
片桐 頼継(かたぎり・よりつぐ)
1957年、岐阜市生まれ。武蔵野美術短期大学美術科卒業。学習院大学大学院美学美術史専攻博士後期課程満期退学。ローマ大学文学哲学部美術史学科にてコラッド・マルテーゼに師事。専攻はイタリア・ルネサンス美術史。実践女子大学文学部美学美術史学科教授を務めた。2006年逝去。主な著書に『レオナルド・ダ・ヴィンチ復活「最後の晩餐」』『よみがえる最後の晩餐』(アメリア・アレナスと共著)がある。