中期ハイデガーの思索と転回
中期ハイデガーの思索と転回
本商品は「旧ISBN:9784423170540」を底本にしたオンデマンド版商品です。
初刷出版年月:1985年
【内容紹介】
30年代・40年代に於る原存在の思索の内在的追究を通して形而上学から超形而上学への転回を解明、中期思想の全貌を示した画期作。
初期のハイデガーの著作『存在と時間』は、序論に記された計画の3分の1だけで刊行された。その後、中期にあって自ら「転回(ケーレ)」を公にしたのが、1947年の『「ヒューマニズムについて」の書簡』である。後期のハイデガーに至る過程に焦点を当てて論じる。
【目次より】
まえがき
主要著作とその引用記号
I ハイデガーと形而上学
II ハイデガーにおける思索の転回の端初
一九二〇年代後半の〈無〉〈世界〉〈存在〉をめぐって
III ハイデガーにおける思索の旋回
一九三〇年代における〈自然〉〈人間〉〈神〉をめぐる十五の問い
IV 一九三〇年代におけるハイデガーの思索の意味
V ハイデガーとニーチェ
1 ニーチェの「力への意志」とハイデガーの思索
2 ハイデガーのニーチェ批判 『ニーチェ』第一巻に即して
VI 一九四〇年代におけるハイデガー その思索の意味
付編
I ハイデガーから見たサルトル 実存主義・ヒューマニズム・現象学批判
II ハイデガーの大学論
III 『デア・シュピーゲル』誌記者との対話 一九六六年九月二十三日
IV ハイデガーと現代の哲学
初出一覧
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著者
茅野 良男(カヤノ ヨシオ)
1925〜2016年。大阪大学名誉教授。東京大学文学部哲学科卒業。文学博士(京都大学・論文博士・1977年)。専門は、ハイデッガー、ドイツ哲学。
著書に、『ディルタイ』『歴史のみかた』『実存主義入門』『弁証法入門』『哲学的人間学』『初期ハイデガーの哲学形』『認識論入門 こころを考える』『ドイツ観念論の研究』『ハイデガーにおける世界・時間・真理』『人類の知的遺産 75 ハイデッガー』『中期ハイデガーの思索と転回』など、
訳書に『現代ヨーロッパの精神的課題』ヤスパース(共訳)『曙光 ニーチェ全集 第7巻』 『ブルーノ シェリング 世界の名著 続9』『意志と表象としての世界 正編 3 ショーペンハウアー全集4』『生の哲学 ジンメル著作集 9』『講座現代の人間学 7 ガーダマー/フォーグラー編(共訳)『杣径ハイデッガー全集 第5巻』(共訳)『哲学入門 ハイデッガー全集 第27巻』(共訳)などがある。
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