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人間学 その歴史と射程

人間学 その歴史と射程

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本商品は「旧ISBN:9784423100943」を底本にしたオンデマンド版商品です。
初刷出版年月:1995年

哲学・思想を超えて、人間とは一体何者なのか? 古今東西の重要思想を渉猟した著者は、総合的な人間理解の学としてのが人間学である。
自然・人文諸科学の影響下に生れた現代の人間学を、歴史と体系の両面から総合的に明らかにする格好の手引書。

【目次より】
0 人間学とはいかなる学問か
第 I 部 人間学の歴史的展開
1 ギリシア哲学の人間観
 1 古代ギリシアの人間観の素地 
 2 ソクラテス 
 3 プラトン 
 4 アリストテレス 
 5 結びにかえて
2 聖書の人間観
 1 人間についての聖書の語り方 
 2 人間の条件 
 3 契約団体と預言者 
 4 愛と自由
3 中世における人間観
 1 アレクサンドリアのフィロン 
 2 初級キリスト教の人間論 
 3 中世初期の人間論 
 4 スコラ哲学の人間論
4 近代ヒューマニズムの人間観
 1 ヒューマニズムとはなにか 
 2 フマニタスの理念と理想的人間像 
 3 ヒューマニズムの人間観 
 4 具体的人間への志向 
 5 人間観の変容
5 啓蒙主義の人間学
 1 デカルト 
 2 ヴィーコ 
 3 ディドロ 
 4 カント
6 ドイツ観念論,その完成と解体における人間学
 1 ヘーゲルの人間学 
 2 フォイエルバッハの人間学 
 3 マルクスによる〈関係としての人間〉論の再構築
7 実存哲学の人間学
 1 キルケゴールの単独者的人間学 
 2 ブーバーの対話的人間学 
 3 まとめ
8 現代における哲学的人間学の成立
 1 近代主観性の哲学と実存哲学 
 2 シェーラーの間主観性の現象学 
 3 『宇宙における人間の地位』の人間学的特徴  
 4 プレスナーの哲学的人間学 
 8.5 ゲーレンの人間学 
 8.6 現象学的人間学の意義
第 II 部 人間学の体系的展開
1 人間と文化
 1 人間と文化との一般的関連 
 2 人間の「話す」行為と文化 
 3 人間の「作る」行為と文化 
 4 人間の「行なう」実践行為と文化
2 人間と言語
 1 人間と言語 
 2 音と声 
 3 叫びと声 
 4 結論
3 現代心身論
 1 デカルトの心身問題 
 2 スピノザの心身平行論 
 3 ライプニッツによる心身の予定調和論 
 4 現代生命論 
 5 現代生命論における心身関係
4 人間と宗教:仏教
 1 仏教と人間学 
 2 ブッダの悟り 
 3 親鸞の立場 
 4 二種深信について 
 5 唯識思想について 
 6 末那識の発見
5 人間と宗教:キリスト教
 1 宗教と人間学.
 2 キリスト教人間学 
 3 人間と神
6 人間と政治
 1 現在の政治状況と人間 
 2 自由主義と共同体論との論争 
 3 アーレントの価値ヒエラルキー転倒論 
 4 むすび
7 人間と歴史
 1 人間と歴史の相互関係 
 2 歴史と科学 
 3 歴史と物語 
 4 歴史のパースペクティヴ理論 
 5 歴史的理解の可能性 
 6 おわりに


著者
金子 晴勇(カネコ ハルオ)
1932年生まれ。倫理学者。聖学院大学客員教授。京都大学文学部卒。同大学院博士課程中退。文学博士。専攻は、キリスト教思想史専攻。
著書に、『ルターの人間学』(学士院賞)『対話的思考』『宗教改革の精神 ルターとエラスムスとの対決』『アウグスティヌスの人間学』『恥と良心』『ルターとその時代』『対話の構造』『近代自由思想の源流』『キリスト教倫理入門』『倫理学講義』『愛の秩序』『聖なるものの現象学 宗教現象学入門』『マックス・シェーラーの人間学』『ヨーロッパの思想文化』『人間学から見た霊性』『宗教改革者たちの信仰』『霊性の証言 ヨーロッパのプネウマ物語』『ヨーロッパ思想史 理性と信仰のダイナミズム』など、
訳書に、C.F.v.ヴァイツゼカー『科学の射程』(共訳)マルティン・ルター『生と死について 詩篇90篇講解』C.N. コックレン『キリスト教と古典文化 アウグストゥスからアウグスティヌスに至る思想と活動の研究』エラスムス『対話集』など多数。

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