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仏教思想の求道的研究(続)

仏教思想の求道的研究(続)

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「『仏教思想の求道的研究』は、禅に或いは広く宗教一般というものに、真面目な関心を持っている人達の注意をひき、高い評価を得られた。「求道学」という立場を掲げられた理由は、前著に詳しく説明されている。その説明の内容についてここで一々述べるわけにもいかないが、重要な点を二三挙げれば、「実践」(practice)の強調である。如何に立派なことが頭で考えられても、それが実行されなければ無意味である。昔から偉い禅師たちの言葉などを現代の禅学者が如何に研究しても、それでは禅の本当のところはわからない。座禅の実践のみが真の禅である。そこで現在の禅のお寺ではお坊さんたちは実践・実修をもっぱらにして座禅の生活をおくって居られる。・・・この書物で求道という学的立場が唱道されたのは、現代の禅宗寺院に於いて求道的精神を再び活性化するためであったろう。・・・「実践」と、求道的研究という「学問的研究」、著者はこの両者が一つにならなければ、本当の禅でも本当の研究の立場でもないということを綿密に説いておられる。」(西谷啓治「序」より)

【目次】
序  (西谷啓治)
緒論
第一部 般若空観 
二 鈴木大拙先生と般若
三 金剛般若経と即非の論理
四 老荘の無と仏教の空
五 真空俗有と真空妙有
六 縁起空の解釈をめぐって 上田博士の批判に答う
七 空と縁起
八 縁起無自性の意味
第二部 華厳無礙 
九 華厳経における空観の一考察 とくに般若経との関連において
十 華厳経における大悲方便
十一 華厳無礙と弁証法
十二 華厳教学における「無礙」の解釈の問題点
十三 華厳教学における無礙と空
十四 華厳教学における三昧について
十五 華厳教学における無礙と真空観
第三部 現代世界と仏教 
十六 現代世界と般若
十七 現代思潮と禅
十八 文化不均衡の問題 とくに物質文明と精神文化の跛行について
十九 東洋文化の底にあるもの
二十 アキレスと亀
二十一 今日の在家禅にとって一番大事なこと
二十二 上求菩提・下化衆生
二十三 信と疑
著作論文目録


著者
増田 英男(ますだ ひでお)
哲学者、宗教家。仏教、老荘思想の研究。

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