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初期の道教(東洋学叢書)

初期の道教(東洋学叢書)

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本商品は「旧ISBN:9784423192382」を底本にしたオンデマンド版商品です。
初刷出版年月:1991年
叢書・シリーズ名:東洋学叢書

二世紀末の太平道と五斗米道の運動を分析、民族宗教としての道教の成立過程を見事に解明したライフワーク。

【目次より】
自序
前篇 中國における民族的宗教の成立
序章 逍教の概念とその始源について
 一 道数とは何か
 二 道教の始源をどこに求めるか
第一章 黄巾の叛乱と漢中政櫂
 A 黄巾の叛乱
 一 黄巾の叛乱の背景
 二 黄巾の叛乱
 B 漢中政權
 一 張陵と張衡
 二 張脩と張魯
 三 張魯と閻圃
 四 終焉
第二章 中國における民族的宗教の成立
 一 緒言
 二 張角の教法(上)
 三 張角の数法(下) 太平経との開係
 四 五斗米道
 五 佛数との関係
 六 後漢時代の社會と信仰
 七 結語にかえて
第三章 老子想爾注の成立
 一 南北朝隋唐の間の想爾注と葛本
 二 想爾注に所謂道誡と想爾戒
 三 想爾注・想爾戒と大道家令戒 
 四 結語
第四章 績老子想爾注の成立
 一 想爾戒と想爾注と老子五千文
 二 九行二十七戒の性質と想爾注の行方
 三 注の書写形式について
 四 房中術
 五 託死復生
 六 再論大道家令戒
第五章 五斗米道の教法について 老子想爾注を中心として
 一 緒言
 二 想爾における「道」の性格
 三 道誡について
 四 神仙説について
 五 房中術について
 六 祭祀観について
 七 政治観・社會観について
 八 邪文偽伎について
 九 結語
第六章 後漢末五斗米道の組織について
 一 三會日
 二 命籍信米制の起源
 三 治と祭酒
 四 義舎と道民
 五 人頭税としての五斗米
 六 廚について
 七 結語
第七章 道教における三元説の生成と展開
 一 はしがき
 二 三元品誡経
 三 三元説の由来
 四 三元玉京玄都大獻経の出現
 五 業報因縁経弘救品
 六 盂蘭盆経との関係
 七 結語
 附篇
第一章 初期の僊説
 一 史記封禅書の始皇帝に関する記事
 二 武帝時代の僊説 「在るもの」から「成るもの」へ
 三 倦人と上天 四 結語
第二章 老子化胡説の成立
 一 老子浮屠併尊から併祀へ
 二 老子化胡説の成立
 三 結語
 後篇 抱朴子の研究
第一章 葛洪傳
 一 学問
 二 社會的地位
 三 異書探訪への大旅行
 四 受爵
 五 抱朴子の述作とその所謂俗情について
 六 受爵以後
 七 系圖と年譜
 附 鮑〓傅
第二章 論衡・僭夫論と抱朴子
 一 論衡と抱朴子
 二 抱朴子と潜夫論
 三 結語にかえて
第三章 抱朴子における紳仙思想の性格
 一 金丹の大藥とその意味
 二 出世間道的仙逍 道家思想との関係
 三 仙の目的
 四 祭祀否定とその限界
 五 貴族主義
 六 道徳主義とその意味
 七 仙説の綜合とその観念論的性格
 八 結語 宗教性の問題
あとがき


著者
大淵 忍爾(オオフチ ニンジ)
1912年生まれ。東京大学文学部東洋史学科卒業、岡山大学名誉授、文学愽士。
著書に、『初朞の道教 道教史の研究1』『道教とその経典 道教史の研究2』『敦煌道経 目録篇』『敦煌道経 図録篇』『六朝唐宋の古文献所引 道教典籍目録・索引』(編著)などがある。

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