十七世紀危機論争
十七世紀危機論争
イングランドの清教徒革命、フランスのフロンドの乱、ネーデルランドの宮廷革命、スペイン帝国のカタロニア反乱、ポルポルトガルの反乱、イタリアのマサニエロの反乱(ナポリの反乱)・・・
17世紀の革命の嵐はヨーロッパ・ルネサンスの陽気な気候を一気に吹き飛ばしてしまった。本書は、この危機を〈ルネサンス国家〉の社会に対する諸関係の全般的危機であるとする。そして、大胆な17世紀ヨーロッパ像を展開するトレヴァ=ローパーの独創的論文を中心に、最大の批判者ボブズボームの論文と世界の著名な歴史家6名の討論を編纂し、新しいヨーロッパ像の再構築を試みる。
【目次】
凡例
十七世紀におけるヨーロッパ経済の全般的危機(E・J・ホブズボーム)
十七世紀の全般的危機(H・R・トレヴァ=ローパー)
H・R・トレヴァ=ローパーの「十七世紀の全般的危機」をめぐる討論
一 E・H・コスマン
二 E・J・ホブズボーム
三 J・H・ヘクスター
四 ローラン・ムーニエ
五 J・H・エリオット
六 ローレンス・ストーン
七 トレヴァ=ローパー教授の解答
訳者あとがき
人名索引
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著者
トレヴァ=ローパー
1944年生まれ。経済学者。近畿大学世界経済研究所所長/教授。大阪大学経済学部卒業、同大学院博士課程中途退学。専攻は、公共経済学。
著書に、『租税の経済理論』『財政』『税制改革の実証分析』『ゼミナール現代財政入門』『日本型市場システムの解明』『フィラン・ソロピーの社会経済学』『ボランティア革命 大震災での経験を市民活動へ』『NPOの可能性 新しい市民活動』『21世紀日本型福祉社会の構想』
『民からの改革』『地方財政改革』『財政危機「脱却」財政構造改革への第1歩』『コミュニティビジネスの時代 NPOが変える産業、社会、そして個人』『概説市場化テスト』『公共経済学』などがある。
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