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古代国家の歩み 倭から日本へ

古代国家の歩み 倭から日本へ

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◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
商品画像2枚目にあるサンプルと同様の
統一フォーマットになります。

【内容紹介】
「日本的」世界は、こうして生まれることになった。

大陸の統一帝国出現は、倭と呼ばれる小国を政治変革へと突き動かす。
彼らは緊迫する東アジアを生き抜くべく、律令という先進的統治システムを必死に学び、土着的な氏族制社会の上に接合させた。
「日本的」な国制と文化は、なぜ、いかにして生まれたのかを深く問い、大化の改新からの二五〇年の骨格を鮮やかに描き出す、不朽の歴史像。
解説:大隅清陽

本書より
大宝律令は、当時の日本の社会から隔絶した高度な統治技術をふくんでいた……支配層による統治技術の「先取り」は……早熟的な国家を生みだした……律令国家には、中国的な律令制と、大和王権に由来する氏族制とが重層しており、あえて図式化すれば、律令国家は「律令制」と「氏族制」の二重構造としてとらえることができる……

解説より
本書において吉田は、概説書ならではの試みや冒険も随所でおこなっている。それは主に、日本の古代国家と近代の国民国家や天皇制との関係を問うもので、端的に言えば「日本とは何か」「天皇とは何か」という二つの問いに集約される。

【目次】
はじめに
宮中のクーデター
新しい国制の模索
亡国の危機
内乱の勝者
律令国家の構想
平城京の建設
大仏開眼
天平びとの愛と死
ゆれ動く天皇観
平安京へ
古典的な国制と文化
おわりに
参考文献
解説 「日本」への果敢なる問い(大隅清陽)
年表
索引

*本書の原本は『大系日本の歴史』第3巻として1988年2月に小学館より刊行され、1992年に小学館ライブラリーに収められました。今回の文庫化にあたり、副題「倭から日本へ」を新たに付しました。



吉田 孝(よしだ たかし)
1933-2016年,愛知県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科国史学専攻修士課程修了。山梨大学教授,青山学院大学教授などを歴任。青山学院大学名誉教授。専門は日本古代史。主な著書に『律令国家と古代の社会』『日本の誕生』『歴史のなかの天皇』など。

解説
大隅 清陽(おおすみ きよはる)

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