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同時代史論(宮田光雄思想史論集)

同時代史論(宮田光雄思想史論集)

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本商品は「旧ISBN:9784423701072」を底本にしたオンデマンド版商品です。
初刷出版年月:2007/07/01
叢書・シリーズ名:宮田光雄思想史論集 7

1960年代から今日まで、総合雑誌、その他のために執筆した時評的論説の集成。たんなる状況批判にとどまらず、比較思想史的観点から原理的分析を試み、低きに流れる世の潮流に鋭く警鐘を鳴らす。

【目次より】
一九六〇年代
1 宗教政党と民主主義
一 近代国家の世俗性と宗教
二 自由と寛容の理念と宗教
三 現代宗教政党の問題状況
四 宗教政党としての公明党
五 公明党の仏法民主主義
2 現代日本の政治神話
一 政治神話とは何か
二 ナショナリズムの政治神話
三 《合意の支配》の政治神話
四 経済の繁栄と福祉の神話
五 政治的《非神話化》の展望
3 デモクラシーの国民教育
一 戦後日本の精神的機軸
二 教育統制のなかの人間像
三 《日本市民》のための政治教育
四 革新教育の自己革新
4 現代デモクラシーの思想と行動
一 《直接》民主主義の精神
二 《院外野党》運動の論理
三 《市民的不服従》の原理
四 《非暴力直接行動》の倫理
付論 制度を踏破する《長征》
一九七〇年代
5 良心的兵役拒否の思想
一 良心的兵役拒否への問い
二 兵役拒否の《良心的》根拠
三 《政治的》兵役拒否の運動
四 《選択的》兵役拒否の思想
6 国家と宗教 ヤスクニ問題の思想的文脈
一 精神的自由と政教分離
二 ヤスクニ問題と《日本神学》
三 国民道義と個人良心
四 国家忠誠と忠誠相剋
五 ヤスクニ問題と戦争責任
7 祖国のための死とは何か
一 擬似《宗教国家》の思想
二 ヤスクニ問題の本質
三 公明党と政教分離
一九八〇年代
8 いま日本人であること
一 日本人論ブーム
二 現代ナショナリズムの問題
三 日本人のアイデンティティ
四 ヤスクニ問題の意味するもの
五 精神風土の変革のために —つの手がかり
9 新しい生き方を求めて
一 生きるということ エーリヒ・フロムの問い
二 時のしるしを見る
三 価値の転換のために —つの手がかり
四 対抗文化をつくる
五 断ちものの思想
10 希望としての教育 若き教師たちへ
一 日本の教育のゆくえ
二 社会体制と学校教育
三 学歴社会と学校ファシズム
四 教育の原点を問う
五 読書指導の経験から
六 教師であるということ
七 希望としての教育
一九九〇年代
11 国家と宗教・再論 比較思想史の視点から
一 《神的王権》の政治宗教 古代オリエントの場合
二 現代独裁の政治宗教 ナチ・ドイツの場合
三 象徴天皇制と大嘗祭
四 市民宗教論と大嘗祭
二〇〇〇年代
12 「日の丸・君が代」を考える 思想・良心・信教の自由の観点から
一 戦時下の経験 一つの国際比較
二 法制化とコンフォーミズム
三 象徴儀礼の強制に抗して 《ハイル・ヒトラー》のヴァリエーション
四 抵抗の原点 思想・良心・信教の自由
13 日本国憲法前文を読み直す
一 われわれは今どこに立っているか 《解釈》改憲から《抱き合わせ》改憲ヘ
二 日本国憲法前文をもう一度読む 《つまみ食い》でなく《コンテクスト》に即して
三 憲法パトリオティズムを考える 憲法《改定》と教育基本法《改定》に代わるもの
あとがき 解説と解題に代えて


著者
宮田 光雄(ミヤタ ミツオ)
1928年生まれ。政治学者・思想史家。東北大学法学部名誉教授。専門は、政治学、ヨーロッパ政治思想史。東京大学法学部政治学科卒。
二つの著作集がある。
『宮田光雄集 「聖書の信仰」』(全7巻 岩波書店)
「信仰案内」「聖書に聞く 説教選」「聖書を読む 解釈と展開」「国家と宗教」「平和の福音」 「解放の福音」「信仰と芸術」
『宮田光雄思想史論集』(全7巻+別巻 創文社)
「平和思想史研究」「キリスト教思想史研究」「日本キリスト教思想史研究」「カール・バルトとその時代」「近代ドイツ政治思想史研究」「現代ドイツ政治思想史研究」 7巻「同時代史論」「ヨーロッパ思想史の旅」。
訳書に、E・カッシーラー『國家の神話』A・ケーベルレ『キリスト教的人間像』K・フォルレンダー『マキァヴェリからレーニンまで 近代の国家=社会理論』(監訳)エーバハルト・ベートゲ, レナーテ・ベートゲ『ディートリヒ・ボンヘッファー』アードルフ・ケーベルレ『信仰の豊かさを生きる』ディーター・ゼンクハース『諸文明の内なる衝突』などがある。

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