国富論(下)
国富論(下)
◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
商品画像2枚目にあるサンプルと同様の
統一フォーマットになります。
【内容紹介】
『国富論』1776年に出版されたアダム・スミスの『道徳感情論』(講談社学術文庫)とならぶ主要二大著作のひとつです。近代経済学の嚆矢とされ、社会思想史上の最重要古典でもあります。『国富論』の取り扱う主題は、多岐にわたり、
分業の役割、
貨幣の特徴、
労働と利子についての考察、
国家間貿易の意味、
国家社会の発展段階とその特徴、
分業と製造業の発展の関係、
国家における軍隊の維持、
道路、港湾、運河などのインフラストラクチャーの整備と維持、
税金の種類と意味、
会社による独占の問題、
重商主義と重農主義の検討、
公債についての考え方、
などなどです。
かつては、市場という「神の見えざる手」に委ね「レッセフェール(自由放任主義)」で、経済は自然と最善へと向かうと主張した書物と受け取られてきました。
しかしそのような読み方は単純にすぎます。
昨今の研究ではスミス『道徳感情論』とあわせて読むことで、真に国家が豊かになることの哲学を探究しています。
【目次】
凡例
第四編
第五章 助成金について
穀物貿易と穀物法に関する余論
第六章 通商条約について
第七章 植民地について
第一節 新しい植民地を建設しようとする動機について
第二節 新植民地の繁栄の原因
第三節 アメリカの発見から、さらに喜望峰経由で東インドに通じる航路の発見から、ヨーロッパが引き出した利益について
第八章 重商主義の体系に関する結論
第九章 重農主義の体系、すなわち、土地の生産物がすべての国にとって唯一の主要な収入や富の源泉であると描く政治経済学の体系について
第五編 統治者または共和国の収入について
第一章 統治者または共和国の経費について
第一節 国防費について
第二節 司法費について
第三節 公共事業と公共の制度の経費について
第一項 社会の商業を促進するための公共事業と公共の制度について
第一に、商業一般を促進するために必要なそれについて
第二に、特定の商業部門を奨励するために必要な公共事業と公共制度について
第二項 青少年を教育するための機関の経費について
第三項 あらゆる世代の人々に教えるための制度の経費について
第四節 統治者の尊厳を支える経費について
本章の結論
第二章 社会の一般的または公共的な収入の源泉について
第一節 固有に統治者または共和国に属するような基金や収入の源泉について
第二節 税について
第一項 賃貸料に対する税
土地の地代に対する税
地代にではなく、土地の生産物に比例する税
家屋の地代に対する税
第二項 利潤に対する、つまり元本から発生する収入に対する税
特定の仕事の利潤に対する税
第一項と第二項に対する補遺 土地、家屋、および元本の資本価値に対する税
第三項 労働の賃金に対する税
第四項 あらゆる異なった種類の収入に無差別にふりかかるように意図された税について
人頭税
消費財に対する税
第三章 公債について
訳者解説
索引
■
著者
アダム・スミス
1723‐1790。英国の経済学者・道徳哲学者 。
訳者
高哲男(たか・てつお)
1947年生まれ。九州大学経済学部経済学科卒業。現在、九州産業大学大学院教授、九州大学名誉教授。博士(経済学)。