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地下水と地形の科学 水文学入門

地下水と地形の科学 水文学入門

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◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
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【内容紹介】
「地球水循環システム」と「地域水循環システム」が生命の源である。武蔵野台地、黒部川扇状地ほか、国内外の実地調査により、地形・地質・気象と水循環の関係を解読し、「コモンズ」としての水の利用を考える。

黒部川扇状地、武蔵野台地、千葉・市原、熊本市……。三次元空間を時間とともに変化する四次元現象である地下水流動を可視化する水文学。地下水の容器としての不均質で複雑な地形と地質を解明した地下水学は、改めて環境問題に取り組む。地下水=共有財(コモンズ)を、単に資源としてではなく、文化・心理的な環境要因とみなし、自然と人間の幸福な関係を探究する。

「環境問題は、ひらたくいえば、人々が「らく」や便利さを求めた結果である。ヒトがらくを求めれば、ヒトをとりまく自然は必ず変化する。……袋小路から抜け出す一つの道は、水に注目することである。……水は循環する過程で熱や物質を運び、生物を育てる。気候の形成、地形の形成、生態系の形成には、いずれも水循環が強く関与している。水循環のエネルギー源は、……尽きることのない太陽光と重力である。……望みは水にある。」——<「はじめに」より>

※本書は、1992年にNHK出版より刊行された『地下水の世界』を原本に、加筆・改訂を加え、改題をしました。

【目次】
学術文庫版まえがき
はじめに いま地下水の何が問題なのか
第一章 地下水観を日本と西洋にみる
第二章 泉がいたるところに湧きだしていた
第三章 地下水の水質は進化する
第四章 扇状地の地下水を養う黒部川
第五章 武蔵野台地の地下水を探る
第六章 東京の地下で起こっていたこと
むすび 新しい地域水循環系の創出をめざして
あとがき
参考文献


著者
榧根勇(かやね・いさむ)
1932年生まれ。東京教育大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。東京教育大学、筑波大学、愛知大学で教鞭を執る。元日本学術会議会員。現在、筑波大学名誉教授。専門は、水文学、自然地理学、地球科学。

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