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夢酔独言

夢酔独言

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◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
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【内容紹介】
勝海舟の父、勝小吉の自伝。江戸有数の剣客にして、放蕩の不良旗本。浅草・吉原の顔役、刀剣ブローカーでもあった。身持ちの悪さに父親により三年余り座敷牢に入れられ、その間に生まれたのが麟太郎(海舟)。四二歳、天保の改革のときに不行跡から隠居謹慎となり、夢酔と称し、自己の来し方を子孫への戒めとして著したのが本書。幕末頽唐期の江戸裏社会を知る夢酔老の面目躍如たる、率直端的な独特の文体が、妖気を放ち心に迫る。

*本書の原本は、平凡社東洋文庫から1969年に刊行されました。

【本書の内容】
「鶯谷庵独言」 
「気心は勤身」 出生  五歳のとき  七歳・養子・凧喧嘩  八歳のとき  九歳のとき  十歳のころ・馬の稽古  十一歳のころ  十二歳のころ  十三歳のころ  十四歳・出奔・乞食旅  御師龍太夫  府中の与力  鞠子の賭場  旅に病んで  二丁町の廓の客  秋月藩の仲間親方  箱根山中の野宿  小田原の喜平次  四ヶ月ぶりの帰宅  十六歳・出勤・逢対  吉原初遊び  喧嘩の師匠・源兵衛  十七歳・剣術修業  他流試合の元祖  十八歳・信州ゆき  小林隼太・小野兼吉  樽屋三右衛門  再び小林隼太がこと  十九歳のころ  二十一歳・再び出奔  切死の覚悟・こわいものなし  遠州森町の逗留  二十一歳から二十四歳まで(檻の中)   就職運動に成功せず  本所割下水・刀剣の売買  父の死  うらだな神主、吉田兵庫のこと  殿村南平について修行  またまた小林隼太のこと 寄せ加持  行と断食  刀の研ぎ・目きき・胴試し  葉山孫三郎のこと  麟太郎、犬にかまれる  尾張屋亀吉のこと  地主岡野孫一郎が不行跡  貧乏から立ち直る  剣術道場の仲間  秩父屋三九郎のこと  林町の次兄の家のこと  したい事をして死ぬ覚悟  三十七歳で隠居・その後の生活  島田虎之助とのつきあい  香取・鹿島詣で  大川丈助一件  有髪改名・上坂  御願塚村での金談  金談のかけひき・虚々実々  能勢の妙見詣で  奉行堀伊賀守の使い  百姓相手の大芝居  一件落着  他行留めをくう  茶道楽  大病・押込めにあう  ひんよう師中村多仲・斎藤監物のこと  女難剣難  吉原での喧嘩沙汰  生涯の回顧・反省  悔悟・教訓解説 夢酔年譜 勝家略系譜・男谷家略系譜


著者
勝 小吉(かつ・こきち)
1802-1850。通称,左衛門太郎。諱は惟寅。勝海舟の父。本姓は男谷。幼名亀松、1808年勝家に養子となり小吉と称する。幕臣ながら,非役のため市井の人としてすごし37歳で隠居。

編・文
勝部 真長(かつべ・みたけ)
1916-2005。東京生まれ。東京帝国大学文学部卒業。お茶の水女子大名誉教授。比較思想史,倫理学,道徳教育。著書に『勝海舟』(PHP研究所),『日本思想の分水嶺』(勁草書房),『新しい道徳教育の探究』(東信堂),『日本人の思想体験』(角川書店),編書に山岡鉄舟『武士道:文武両道の思想」などがある。

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