完訳 ブッダチャリタ
完訳 ブッダチャリタ
◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
商品画像2枚目にあるサンプルと同様の
統一フォーマットになります。
【内容紹介】
誕生からその死、遺骨の分配まで——。ゴータマ・ブッダの全生涯を、仏教詩人・アシュヴァゴーシャが華麗なる美文で綴った、インド文学史の名著『ブッダチャリタ』。
仏教思想の深い造詣に支えられたその作品は、仏伝資料としての価値も高く、数世紀に亘ってインド仏教界で称えられてきた。しかし、1893年に出版された14章までのサンスクリットテキストはのちに和訳、出版されていたものの、後半14章は長年、欠落したままだった。その完結をみるべく、4人の仏教学者が完訳に取り組んだのが本書である。
チベット訳、漢訳を丹念に補足しながら全28章を、可能な限り原典に忠実に再現。もっとも古く、もっとも美しい、仏教叙事詩の完訳、誕生。学術文庫版解説:馬場紀寿(東京大学東洋文化研究所教授)
*本書の原本は1985年12月、「原始仏典」第10巻『ブッダチャリタ』と題し、小社より刊行された。
【目次】
第1章 王子の誕生
第2章 宮廷の生活
第3章 苦悩
第4章 幻滅
第5章 出城
第6章 馬丁を出す
第7章 苦行の森
第8章 後宮での嘆き
第9章 大臣と宮廷祭官の説得
第10章 シュレーニャ・ビンビサーラの来訪
第11章 人の欲しがっているものを否定すること
第12章 アラーダの科学
第13章 マーラに対する勝利
第14章 成道(前半)
第15章 成道(後半)
第16章 転法輪
第17章 諸弟子の回心
第18章 アナータピンダダへの教え
第19章 父子相見
第20章 ジェータヴァナを受く
第21章 教化活動の進展
第22章 アームラパーリーの園林を[ブッダが]ごらんになること
第23章 [仏が自らの]余命の長さを決意されること
第24章 [ブッダが]リッチャヴィ族を哀れまれること
第25章 入涅槃
第26章 大般涅槃
第27章 涅槃の讃嘆
第28章 ご遺骨の分配
解説 梶山雄一
学術文庫版解説 馬場紀寿
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訳者
梶山 雄一(かじやま・ゆういち)
1925年生まれ。仏教学者、文学博士。京都大学名誉教授。2004年没。『般若経』『「さとり」と「廻向」』『浄土仏教の思想』『梶山雄一著作集』(全8巻)など、著書多数。
訳者
小林 信彦(こばやし・のぶひこ)
1935年生まれ。京都大学大学院文学研究科(梵文学)修士課程修了。京都大学助教授を経て、桃山学院大学文学国際文化学科教授。著書に『サンスクリット入門』など。
訳者
立川 武蔵(たちかわ・むさし)
1942年生まれ。ハーバード大学大学院にてPh.D取得。名古屋大学教授を経て、国立民族学博物館教授。著書に講談社学術文庫『空の思想史』『ヨーガの哲学』など。
訳者
御牧 克己(みまき かつみ)
1947年生まれ。パリ第三大学 Ph.D 取得。京都大学名誉教授。日本学士院会員。著書に『Blo gsal grub mtha’』『ツォンカパ』(共訳・解説)『Bon sgo gsal byed』『トゥカン宗義ボン教章訳』など。