市民の科学
市民の科学
◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
商品画像2枚目にあるサンプルと同様の
統一フォーマットになります。
【内容紹介】
公害、薬害、巨大事故。我々のあずかり知らぬところで進行し甚大な被害をもたらす悲劇は、なぜ繰り返されるのか。それを防ぐため、専門的能力を持たない市民に何ができるのか。科学者として生涯、原発の危険性を訴えつづけた著者は、市民が国家・企業・アカデミズムからも独立して専門的批判の能力を組織・維持・育成する方策を構想し、その実践報告とともに本書を遺した。3・11後の日本に向けた最もポジティブな提言。
*原本は、1999年に朝日新聞社より「市民の科学をめざして」(朝日選書)として刊行されました。文庫化にあたっては朝日選書版を底本として、2004年に同書を収録して七つ森書館より刊行された「高木仁三郎著作集」第9巻を参照しました。
【本書の内容】
◎第一部 市民の科学
第1章 市民と科学——序にかえて
第2章 専門的批判の組織化について
はじめに 1 独立な批判とその組織化 2 西ドイツにおける独立研究機関 3 日本の状況と課題
第3章 原子力資料情報室
1 オルターナティブとしての市民の科学 2 原子力資料情報室 3 市民の目からの評価
第4章 プルトニウムと市民のはざまで
◎第二部 市民にとってのプルトニウム政策
第1章 プルトニウム利用政策を問い直す
第2章 プルトニウム軽水炉利用の中止を提言する——プルサーマルに関する評価報告
第3章 解体核兵器からのプルトニウムをどう処分するか?
1 次の世代と結ぶ 2 オルターナティブ・ノーベル・プライズ 3 若い人たちは「理工」離れか 4 学校が始まった 5 突然の暗雲をバネにして 6 学校のこれから
◎おわりに 「市民の科学」のこれから——高木学校によせて
あとがき
解 説(金森 修)
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著者
高木 仁三郎(たかぎ・じんざぶろう)
1938年、群馬県生まれ。東京大学理学部卒業。日本原子力事業株式会社核化学研究室勤務、東京大学原子核研究所助手を経て、1969年から東京都立大学助教授。1970年、科学同人誌『ぷろじぇ』に参加。1972〜73年、マックス・プランク核物理研究所客員研究員。1973年、東京都立大学を退職。1975年に独立系研究所として原子力資料情報室の設立に参加し、1986〜98年に代表を務めた。1997年、ライト・ライブリフット賞を受賞。2000年10月、癌のため死去。専門は核化学。理学博士(東京大学)。 ○主な著書: 『現代の博物誌 プルートーンの火』社会思想社、1976年。 『危機の科学』朝日選書、1981年。 『元素の小辞典』岩波ジュニア新書、1982年。 『核時代を生きる』講談社現代新書、1983年。 『巨大事故の時代』弘文堂、1989年。 『原子力神話からの解放』光文社、2000年(講談社+α文庫、2011年)。 『原発事故はなぜくりかえすのか』岩波新書、2000年。 『高木仁三郎著作集』全12巻、七つ森書館、2001年‐2004年。
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