平和構築と法の支配
平和構築と法の支配
本商品は「旧ISBN:9784423710562」を底本にしたオンデマンド版商品です。
初刷出版年月:2003/10/01
現代世界で頻発している地域紛争に対応し、紛争後社会に永続的な平和を構築するためには、正統性と実効性を備えた社会制度を作り上げる必要がある。「法の支配」という視点から平和構築活動に迫り、「法の支配アプローチ」という戦略的モデルを提示する本書は、概念分析を通じて理論・思想体系を鮮明に描出するとともに、和平合意・選挙活動・法執行活動・司法活動など問題領域ごとに各地の平和活動の実情を具体的に検討する。平和到来へ、そして日本の国際貢献への視座を与える鮮烈なメッセージ。第3回(2003年度)大佛次郎論壇賞受賞(朝日新聞社)
【目次より】
序論
目次
略語表
第I部 理論的分析
第1章 平和構築活動の位置づけ
1 平和構築概念の登場
初期の平和構築概念
『平和への課題』の特徴と問題点
2 平和構築概念の精緻化
プラヒミ・レポート
各国の反応
アナン事務総長の見解
3 平和構築の戦略論
平和構策の体系化
紛争の根本原因
戦略的目的
4 小括
第2章 法の支配概念の内容
1 思想としての法の支配
狭義と広義の法の支配
法の支配の思想史
2 国際社会における法の支配
国際的な法の支配の概念
国際的な法規範の枠組み
国際的な法の支配の逆説
3 平和構築と法の支配の連関
時代の要請
自由民主主義と法の支配
平和構築と法の支配の葛藤
平和構築における法の支配確立の過程
4 小括
第II部 機能的分析
第3章 和平合意
1 和平合意の位置づけ
和平合意の歴史
地域紛争の和平合意
擬似和平合意
2 和平合意の機能
社会契約行為としての和平合意
憲法規範創出機能
自由民主主義的価値規範の注入
3 和平合意のジレンマ
阻害的な和平合意
成熟理論と和平合意の回避
当事者適格性の審査
集団の論理と個人の論理
4 小括
第4章 選挙支援活動
1 選挙支援活動の位置づけ
冷戦終結以前
冷戦終結後
選挙支援機関
2 選挙支援活動の機能
平和構築の正統性
正統性の審査
政府の正統性
民主主義の審査
紛争管理の促進
3 選挙支援活動のジレンマ
選挙のタイミング
民主主義と自由主義の葛藤
選挙人・被選挙人の確定
専門家の育成
4 小括
第5章 法執行活動
1 法執行活動の位置づけ
法執行活動の展開
執行される法の内容
法執行要員
2 法執行活動の機能
法執行活動の理論的意味
監視業務
治安維持
現地警察の強化 国民軍の設立 軍事制裁
禁輸措置・経済制裁
3 法執行活動のジレンマ
法枠組みの欠落
制度および物資の欠如
要員の資質
政策的ギャップ
組織的硬直性
4 小括
第6章 司法活動
1 司法活動の位置づけ
国際司法機関の登場
現代の国際司法機関
真実和解委員会
2 司法活動の機能
平和と司法
司法活動の論理
国際平和活動と国際司法
3 司法活動のジレンマ
政治的要請
政策決定者としての検察官
法適用の二重構造
要員の確保
個人化の弊害
4 小括
結論
注
平和活動の展開一覧表
■
著者
篠田 英朗(シノダ ヒデアキ)
1968年生まれ。政治学者。東京外国語大学総合国際学研究院教授。早稲田大学政治経済学部卒業。同大大学院政治学研究科修士課程修了。ロンドン大学(LSE)で国際関係学Ph.D.取得。専門は国際関係論、平和構築。
著書に、『国際紛争を読み解く五つの視座』『国際社会の秩序』『平和構築と法の支配 国際平和活動の理論的・機能的分析』(大佛次郎論壇賞)『「国家主権」という思想』(サントリー学芸賞受賞)『平和構築入門』などがある。
受取状況を読み込めませんでした

