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往生要集 全現代語訳

往生要集 全現代語訳

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◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
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統一フォーマットになります。

【内容紹介】
極楽と地獄。多くの日本人に浸透するこの観念は、そもそもなにに根ざすのでしょうか。

平安時代中期、「末法の世」に惑う人びとに死後の往生の方法を説くために、僧・源信(942-1017)が、膨大な経典・論疏から極楽往生にまつわる重要な要素を集成しまとめたものが『往生要集』です。

源信は同書で「極楽」と「地獄」の概念を具体的かつわかりやすく示し、死後の極楽往生のために一心に仏を想う念仏の重要性を説きます。その教えは同時代の貴族・庶民に受け入れられ日本浄土教の基礎となるとともに、文学や思想にまで影響を与え、後代の日本人に深く影響を与え続けています。

本書は川崎庸之、秋山虔、土田直鎮の三碩学が学問的精緻さを駆使し、日本仏教史上、最重要とされるこの仏教書を平易な現代語訳として甦らせました。さらに巻末に添えられた解説「源信の生涯と思想」は『往生要集』の世界のより深い理解を助けます。浄土への道を学ぶうえで必読の書『往生要集』、本格的決定版と呼べる名著の文庫化です。

*[原本:『日本の名著 第4巻 源信』中央公論社刊、1972年所収『往生要集』]

【目次】
凡例

大文第一 厭離穢土
大文第二 欣求浄土
大文第三 極楽の証拠
大文第四 正修念仏
大文第五 助念の方法
大文第六 別時念仏
大文第七 念仏の利益
大文第八 念仏の証拠
大文第九 往生の諸行
大文第十 問答料簡
末文
源信の生涯と思想
補注


著者
源信(げんしん)
942-1017。天台宗の僧。恵心僧都。大和国に生まれ、比叡山で良源に師事。日本浄土教の祖。

訳者
川崎 庸之(かわさき・つねゆき)
1908-1996。東京帝国大学文学部国史学科卒業。同大学史料編纂所・同文学部教授を務める。東京大学教授、和光大学名誉教授。専門は日本思想史、日本文化史。著書に『日本上代史』『天武天皇』『記紀万葉の世界』など。

訳者
秋山 虔(あきやま・けん)
1924-2015。東京帝国大学文学部国文科卒業。東京大学教授、東京女子大学教授を歴任。東京大学名誉教授。日本学士院会員、文化功労者。専門は中古文学。著書に『王朝女流文学の形成』『源氏物語』『王朝女流文学の世界』『古今和歌集』ほか多数。

訳者
土田 直鎮(つちだ・なおしげ)
1924-1993。東京大学文学部国史学科卒業。東京大学史料編纂所・同文学部教授ののち、東京大学史料編纂所所長、国立歴史民俗博物館長を務める。東京大学名誉教授。専門は日本古代史。著書に『王朝の貴族』『平安京への道しるべ』、共編著に『律令』などがある。

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