文化への発言(フォルミカ選書)
文化への発言(フォルミカ選書)
「第二芸術論」で知られる思想家は、戦後の京都学派の中心人物として、さまざまな文化活動に関係した。また、フランス文学・フランス文化への造詣が深く、独自の思想でも知られる。その著者が、文化をどう捉えていたのかを示す好著である。
【目次】
ナショナリズムと文化
今日における歌舞伎
文化遺産のうけつぎ
伝承問答
伝統と民族性
地方文化私見
日本インテリの弱さ
素朴ヒューマニズム
西洋文学研究者の自戒的反省
人間性の試金石
文学者と酒
日本映画の成長
漢文必修などと
みんなの日本語
子の名づけの問題
南方熊楠の学問
桑原隲蔵小伝
あとがき
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著者
桑原 武夫(くわばら たけお)
1904〜1988年。仏文学者、評論家。京都大学仏文科卒業。京都大学名誉教授。専門は、スタンダールなど近代フランス文学。『第二芸術 現代俳句について』で時の人になり、京大人文科学研究所の共同研究『ルソー研究』『フランス百科全書の研究』『フランス革命の研究三部作でも知られる。
著書に、『事実と創作』『囘想の山山』『ざくろの花』『フランス印象記』『第二芸術論—現代日本文化の反省』『現代フランス文学の諸相』『人間素描』『文学入門』『宛名のない手紙』『歴史と文学』『近代文学入門』『文化への発言』『登山の文化史』『世界文学入門』『雲の中を歩んではならない』『ソ連・中国の印象』『フランス的ということ—桑原武夫文芸評論集』『この人々』『チョゴリザ登頂』『研究者と実践者』『時のながれ』『日本文化の考え方—評論とおしゃべり』『「宮本武蔵」と日本人』『詩人の手紙 三好達治の友情』『フランス文学論』『思い出すこと 忘れえぬ人』『伝統と近代』『論語 中国詩文選』『文明感想集』『フランス学序説』『文学序説』『わたしの読書遍歴』『文章作法』『桑原武夫集 現代の随想』『昔の人 今の状況』など多数。
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