新校訂 全訳注 葉隠 (中)
新校訂 全訳注 葉隠 (中)
◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
商品画像2枚目にあるサンプルと同様の
統一フォーマットになります。
【内容紹介】
佐賀藩士・山本常朝が語り、田代陣基が筆録した武士道書『葉隠』は、「死ぬ事と見付たり」に代表される過激な文言と、切れのいい文体で、多くの人をひそかに魅了し続けてきました。
中巻は、武士の生態が生々しく伝わってくる条文の連続です。
本書は、天保本を、はじめて底本として採用し、新たに綿密な校訂を施して、原文の息づかいをそのまま伝える本文の再現に努めました。独特の文体の魅力を堪能してください。また、読みやすい現代語訳をつけ、類書を大幅に凌駕する詳細な注を付した。「武士道書中の武士道書」と言われ、「死ぬ事と見付たり」に始まり、「恋の至極は忍恋」「奉公と諌言」など、次々に繰り出される条文は、武士の死生観から、職務、日常生活、教養に至るまで、幅広く、かつ深い人間洞察にあふれた内容になっています。それを、身近に味わえる訳と注です。『葉隠』は十一の「聞書」から成っており、本書では、三巻に分けて刊行します。
中巻は、「聞書四」から「聞書七」までです。
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訳者・注
菅野 覚明(かんの・かくみょう)
1956年生まれ。東京大学文学部卒。同大学院博士課程単位取得退学。東京大学教授をへて、現在、皇學館大学教授、東京大学名誉教授。専攻は、日本倫理思想史。主な著書に『本居宣長』『神道の逆襲』『武士道の逆襲』『吉本隆明——詩人の叡智』など。
訳者・注
栗原 剛(くりはら・ごう)
1975年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。専攻は、日本倫理思想史。現在、山口大学准教授。著書に、『佐藤一斎——克己の思想』がある。
訳者・注
木澤 景(きざわ・けい)
1979年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。専攻は、倫理学、日本倫理思想史。現在、お茶の水女子大学非常勤講師。主な論文に、「総合の行としての念仏——『往生要集』の思想」など。
訳者・注
菅原 令子(すがわら・れいこ)
1984年生まれ。東京大学人文社会系研究科基礎文化研究専攻倫理学専門分野 博士課程単位取得退学。専攻は、倫理学、日本倫理思想史。現在、神奈川大学非常勤講師。主な論文に、「近松門左衛門『堀川波鼓』における「まことの恋」」など。