日本政治「失敗」の研究
日本政治「失敗」の研究
◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
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【内容紹介】
何のための「政権交代」か?
吉野作造、戦前の民政党など、「敗者の栄光」に今こそ学ぶ
2009年9月に実現した「政権交代」。だが、目指すべき「二大政党制」とは何か。日本では社会民主主義政党は育たないのか。
「英国流の議院内閣制」を唱えた福沢諭吉や徳富蘇峰、「民本主義」の吉野作造、日中戦争勃発直前に躍進した社民勢力など、民主化に尽力した「敗者」を軸に近代史を再検討し、現在の政治改革に多大な影響を与えた画期的著作。
*本書の原本は、2001年7月、光芒社より刊行されました。
【目次】
序章 先人の「失敗」に学ぶ──「常情の国民」と「常情の改革」
「常情」の国民
明治時代の二大政党論
大正時代の二大政党論
「常情の国民」と「常情の改革」
他
第一章 敗者の栄光──日本の社会民主主義
日本では何故に社会民主主義政党が育たないのか
大正時代の社会民主主義=「民本主義」
昭和一〇年代の社会民主主義の躍進
戦後民主主義は占領軍に押しつけられたものではない
他
第二章 天皇制と共産主義に抗して──吉野作造
社会民主主義者としての吉野作造
自由民主主義者としての吉野作造
民主政治下でのリーダーの責任とは
天皇主権を肯定しつつ、天皇制を否定した吉野
他
第三章 分権システム下の民主的リーダーシップ──ロンドン軍縮協定
明治憲法下での民主化の極限的試み
輔弼機関内部での攻防
当事者・加藤寛治の日記から
立法府との攻防
他
第四章 戦前日本の「平和」と「民主主義」──一九一九〜三七年
戦前日本でのワシントン体制の変遷、および国内民主化の諸段階
「国際正義」か「国内正義」か
ワシントン体制の「修正」と政党内閣時代の開幕
他
第五章 戦前日本の「民主化」の最終局面──一九三六〜三七年
既成政党の復権と社会民主主義政党の躍進
「人民戦線論」への日本共産党員の強い反発
社会改革無視の斎藤隆夫と「資本主義改革」の麻生久
他
第六章 天皇側近の敗北と国際連盟脱退──幻の御前会議
「平和」「民主主義」「社会民主主義」は明治維新以来の「伝統」
対外危機による「相対的安定期」の崩壊
昭和八(一九三三)年の「御前会議」構想
他
終章 戦前日本の自由主義政党に学ぶ
自民党政治と政友会政治の類似性
民政党が抱えていた二つの問題点
民政党はいかにして軍縮を実現したか
他
学術文庫版への「あとがき」
関連参考文献
初出一覧
関連略年表
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著者
坂野潤治(ばんの・じゅんじ)
1937年横浜生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学社会科学研究所教授、千葉大学法経学部教授等を経て、東京大学名誉教授
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