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日本法思想史研究

日本法思想史研究

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本商品は「旧ISBN:9784423730232」を底本にしたオンデマンド版商品です。
初刷出版年月:1981/05/20

【内容紹介】
法思想とは、さまざまな人や団体が法に対して持つ考え方を知的に検討したもので、時代によって変遷する。日本近代の法思想を探究する。
明治以降、西洋の法体系に出会い、日本の近代的な法律が誕生した。法はどうあるべきなのか、どのような思想に基づいているのかの歴史を解き明かす。

【目次】
I 啓蒙思想家たち
1 西周における人間と社会
 一 朱子学と徂徠学
 二 『性法略』序
 三 『百一新論』
 四 『生性発蘊』
 五 『人世三宝説』
 六 『燈影問答』
 七 『兵賦論』
 八 続『兵賦論』
 九 『原法提綱』
 一〇 結語
2 文久元年の津田真道
3 穂積陳重の法進化論
 一 儒学・国学から進化論へ
 二 適者生存
 三 発展段階説
 四 祖先崇拝
 五 法理学と法哲学
II 憲法学者たち
1 日本憲法学の国家論
 一 穂積八束の国家論
 二 一木喜徳郎の国家論
 三 美濃部達吉の国家論
 四 美濃部・上杉論争
 五 宮沢俊義の国家論
2 穂積八束伝ノート
 一 家系
 二 勉学
 三 留学
 四 栄光の座
 五 生活態度
 六 最後の年
3 穂積憲法学
 一 家と国
 二 国体と政体
 三 立法事項と大権事項
 四 「立憲ノ美果」と「民衆専制」
 五 「一種の風潮」
4 リチャード・H・マイニア『西洋法思想の継受』について
5 美濃部達吉の法哲学
6 上杉慎吉伝
 一 生い立ち
 二 初期の「機関説」
 三 留学中の「回心」
 四 大戦前の時代認識
 五 国体論争
 六 藩閥・政党・天皇
 七 普通選挙
 八 国家主義運動
 九 大正一五年秋
 一〇 国家形而上学
 一一 最晩年の上杉
III 戦後法思想の諸問題
1 敗戦史の法哲学
2 国民主義と天皇制
 一 ポツダム宣言と「国体」
 二 美濃部達吉の「国体」護持論
 三 宮沢俊義の「八月革命説」
 四 尾高朝雄の「ノモス主権論」
 五 和辻哲郎の文化的天皇論
 六 何が残ったか?
3 二つの憲法と宮沢憲法学
4 マッカーサーと戦後民主主義
 一 一九四五年の世界
 二 マッカーサーの「正義」
 三 マッカーサー崇拝
 四 終末論的平和論
 五 マッカーサー父子とリンカン
あとがき


著者
長尾 龍一(ナガオ リュウイチ)
1938年生まれ。東京大学名誉教授。法学者。東京大学法学部卒業。専門は、法哲学・政治思想史・憲法思想史。
著書に、『ケルゼンの周辺』『日本法思想史研究』『思想史斜断』『遠景の法学』『法哲学入門』『日本国家思想史研究』『アメリカ知的冒険旅行』『アメリカ知識人と極東』『大道廃れて』『カール・シュミットの死』『政治的殺人』『神と国家と人間と』『法学に遊ぶ』『リヴァイアサン』『日本憲法思想史』『思想としての日本憲法史』『憲法問題入門』『法学ことはじめ』『西洋思想家のアジア』『文学の中の法』『争う神々』『純粋雑学』『されど、アメリカ』『法哲学批判』『ケルゼン研究』『古代中国思想ノート』『オーウェン・ラティモア伝』『ケルゼン研究II』『ケルゼン研究III』などがある。

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