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構造主義進化論入門

構造主義進化論入門

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◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
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【内容紹介】
「進化とは、偶然起こる遺伝子の突然変異が、自然選択で、集団のなかに浸透していく」ことではない!

なぜ遺伝子操作で新生物を作れないのか? なぜ同じ遺伝子が、ハエでは複眼を、哺乳類では単眼を出現させるのか? ネオダーウィニズムでは説明不能な進化現象の数々。

プラトン、ラマルク、ダーウィン、メンデル、ドーキンス……。進化論の系譜を再検証し、生物を記号論的に環境を解釈するシステムと定義することで、もう一つの進化論を構想する。

「科学が発展し、取り扱う現象が複雑になってくると、実体論ではうまく説明できないことが多くなってくる。生物の進化論におけるネオダーウィニズムは、実体論的色彩が強い理論である。ネオダーウィニズムはDNAそのものの進化理論としては、かなりイイ線までいった理論であるが、残念なことに生物はDNAではない。生物の進化を説明するためには、さらに関係論的な方向に、研究枠組みをシフトさせる必要がある。実体論から関係論への流れは科学の潮流といってもよい。構造主義進化論(構造主義生物学)もこの流れのなかに位置しているといえよう。」——<「エピローグ 科学の挑戦」より抜粋>

※原本『さよならダーウィニズム 構造主義進化論講義』(講談社選書メチエ、1997年刊行)を改題して、文庫化しました。

【目次】
学術文庫版まえがき
プロローグ ダーウィニズムの限界
 1 進化論の基本図式
 2 ネオダーウィニズムに対する三つの反証
第一章 「進化論」の歴史──ダーウィニズム以前
 1 プラトンとアリストテレス
 2 「進化論」前夜──中・近世ヨーロッパの生物観
 3 ラマルクの『動物哲学』
第二章 ダーウィニズムとは何か
 1 『種の起源』を読む
 2 「生物」と「進化」のトートロジー
 3 メンデルの再発見
第三章 ネオダーウィニズムの発展
 1 総合学説の提唱者たち
 2 分子生物学の発展
 3 遺伝子とは何か
第四章 構造主義的アプローチ
 1 名と時間
 2 共時性と拘束性
 3 形式と認識
第五章 構造主義進化論
 1 進化法則
 2 構造の性質
 3 情報と解釈系
エピローグ 科学の挑戦
あとがき
ブックガイド


著者
池田清彦(いけだ・きよひこ)
1947年生まれ。東京教育大学理学部卒業。東京都立大学理学研究科博士課程修了。山梨大学教授を経て、早稲田大学国際教養学部教授。生物学者、評論家。

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