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比較制度分析序説  経済システムの進化と多元性

比較制度分析序説  経済システムの進化と多元性

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◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
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【内容紹介】
アメリカ型モデルは超えられるか?企業組織をどう変えるか?
「多様性の時代」の経済学入門!

アングロ・アメリカン型の経済システムは本当に普遍的なのか? 多様なシステムの共存が経済利益を生むような「進化」とは? そして日本はどう変革すべきか? 企業組織から国際関係まで、ゲーム理論、情報理論等を駆使して「多様性の経済利益」を追究する新しい経済学=「比較制度分析」の考え方を第一人者がわかりやすく解説する、最適の入門書。

【目次】
学術文庫版へのまえがき
原本はしがき
第1章 比較制度分析とは何か
 多様性の時代の経済学
 新古典派経済学による普遍モデルの追求
 アングロ・アメリカン・システムは普遍的モデルたりうるか
 制度多様性の認識と分析言語の普遍性

第2章 組織の多型性と比較情報効率性
 生産関数ははたして技術的与件か
 企業内情報システムの多型性
 組織型の比較情報効率性
 組織型の進化と産業の国際的比較優位の変遷
第3章 進化ゲームと均衡の多成性
 戦略としての機能的・文脈的技能形成
 非最適複数均衡の生成──J均衡とA均衡
 歴史、将来予想、戦略のゆらぎ
 補完的戦略のルール化としての制度
第4章 コーポレート・ガバナンスをめぐる制度補完性
 会社コントロール市場の一般的後退
 日本企業ははたして従業員管理企業か
 チーム生産と「状態依存的ガバナンス」
 状態依存的ガバナンスとメインバンク

第5章 メインバンク制と政府規制
 企業モニタリングの三段階
 統合的モニタリングの専属的委任
 メインバンク均衡の可能性
 メインバンク・レント形成の規制枠組み

第6章 移行経済のコーポレート・ガバナンス
 移行経済の比較制度分析
 インサイダー・コントロールの出現
 なぜ投資基金のモニタリング能力は不十分か
 旧国営銀行のソフト・バジェッティング傾向

第7章 多様性の利益と日本経済の制度改革
 日米中の比較優位性と相互補完性の構造
 多様性の利益は自由貿易を通じて実現されうるか
 「仕切られた多元主義」のジレンマ
 仕切られた多元主義から開かれた多元主義へ
 多様性のガバナンス──純粋持株会社制の解禁
第8章 制度とは何か、どう変わるか、そして日本は?
 制度とは何か
 なぜ制度は頑健で、多様なのか──制度的補完性
 制度はどう変わる
 キー・ワード(1)──「仕切られた多元主義」
 キー・ワード(2)──モジュール化


著者
青木 昌彦(あおき・まさひこ)
1938年生まれ。東京大学経済学部卒業。ミネソタ大学経済学博士(Ph.D.)。京都大学教授、スタンフォード大学教授等を経て、京都大学名誉教授、スタンフォード大学名誉教授。国際経済学会連合(IEA)会長(2008‐11年)、東京財団VCASI(仮想制度分析研究所)主宰を務める。主な著書に『現代の企業』(日本学士院賞、サントリー学芸賞)など。

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