江戸東京の庶民信仰
江戸東京の庶民信仰
◆重要◆
【表紙のデザインについて】
・この本の表紙は、
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統一フォーマットになります。
【内容紹介】
かつての江戸、そして現在の東京にみられるさまざまな庶民信仰・民間信仰の具体的な実情を、民俗学の立場から調査・集成。
民間信仰や呪術の息づく世界は、山深い農村ばかりではない。現代の大都市の中心部においてさえ、その土俗的世界の展開するさまをみることができる。むしろ、都市こそは人々の願望が濃い密度で渦巻き、そこに集約された願望成就のエネルギーは農山村以上に多彩な民間信仰を生み出している。
たとえば「ギャンブル必勝」「クイズ番組入賞」「離婚成就」「航空安全」など、多様な願望が信仰に結びついているのだ。取り上げる民間信仰は、小石川の牛天神境内にまつられた貧乏神の伝承、東京各地に出回ったさまざまな「宝船絵」、浅草と新宿の「カンカン地蔵」、板橋宿の縁切榎、豪徳寺の招き猫伝説、関東の稲荷総社ながらつつましい佇まいの湯島・妻恋神社、「いもあらい」の地名と一口坂の関係、下谷・虎ノ門・新橋・羽田など都内に11か所を数える「飛行機の神・仏」・・・などなど。
調査にあたっては、随筆や地誌、寺社に伝わる古文書や縁起などの記述資料はもちろん、寺社の住職や宮司、氏子信徒や檀家の古老、地元の旧家などへの聞き取り取材を丹念に行い、おもに1970年代から80年代の東京の口碑記録としても、貴重な一書となっている。
*〔原本:1996年11月、三弥井書店刊〕
【目次】
庶民信仰と願かけ
江戸の貧乏神
狸の守護神
東京の宝船
巡礼とお砂踏み
化粧地蔵・白粉地蔵
カンカン石・カンカン地蔵
迷子の石標
鬼の信仰
縁切榎——板橋区本町
豪徳寺の招き猫
妻恋稲荷の信仰——文京区湯島
いもあらいの神——千代田区太田姫稲荷神社
針供養と奪衣婆——新宿区正受院
身代り地蔵の巡行——杉並区東運寺
飛行機の神
自動車のお守りにみる民間信仰
港区の民間信仰
あとがき
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著者
長沢 利明(ながさわ・としあき)
1954年生まれ。法政大学社会学部卒業,同大学院修了。現在,法政大学,国士舘大学講師。著書に『東京の民間信仰』『江戸東京の年中行事』『江戸東京歳時記』,共著に『戸田市史・民俗編』『沖縄久米島の総合的研究』『男鹿脇本の民俗』など。
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