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満洲 マンチュリアの起源・植民・覇権

満洲 マンチュリアの起源・植民・覇権

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◆重要◆
【表紙のデザインについて】
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【内容紹介】
清朝の発祥から「満州国崩壊」への300年。女真族の勃興とヌルハチの登場から、清朝による封禁政策、漢人の大量移住とロシアの進出、そして「満洲国」の崩壊まで、300年におよぶ植民と覇権の歴史。

ヌルハチの決起に始まり北京に都を置いた清朝にとって、満洲は聖なる「封禁の地」だった。しかし漢族の入植で満漢の一体化は進み、辛亥革命の後は日中米英露が覇権を争う。狩猟採集を生業とした女真族の故地は、いかにして「中国の一部」となり、「極東の火薬庫」と化したのか。「満珠」建国から「満洲国」崩壊へと至る、世界史の中のマンチュリア通史。

*本書の原本「満洲—起源・植民・覇権」は、1991年、御茶の水書房より刊行されました。

【目次】
はじめに
第一章 誕 生 清朝と満洲の由来
  『韃靼漂流記』
 一 明の満洲経略と女真族
  女真族/朝貢貿易/女真社会の変動
 二 女真族の統一と独立
  満珠=満洲の登場/満珠から大金への発展/奴隷制から農奴制へ/明の滅亡と清の中華侵攻
第二章 封 禁 清朝の満洲保護主義
  聖祖康熙帝の深謀
 一 清の版図
  中華および塞外の征服/征服王朝の統治原理
 二 満洲の荒廃と再建
  満洲の空洞化/遼東招民開墾政策/満洲の土地体系/軍政施行
 三 満洲封禁政策
  満洲封禁の精神/漢族の満洲移住/満洲封禁政策の展開
 四 満華一体化の兆し
  漢族移住増大の背景/満華貿易の成立
第三章 開 港 満洲の世界市場編入
  『牛荘行見聞録』
 一 ヨーロッパ人のアジア進出
  香料と銀/「森の真珠」貂/茶と阿片/清国内乱
 二 国際舞台への満洲の登場
  ロシアの極東南下/営口開港/タタール=韃靼からマンチュリア=満洲へ
 三 営口貿易の開始
  初期営口貿易の状況/日満大豆貿易の夜明け
第四章 変 貌 漢族の植民と産業発達
  パラディウスの見聞
 一 漢族植民の進展
  満洲封禁の終熄/開拓の前線拡張/蒙地の蚕食/開墾と漢族農民/満洲旗地制度の解体/小作関係の拡大/農業労働者
 二 満洲の資源と物産
  天産物──貂皮・人参・玉/森林鉱物資源──木材・金・石炭/他
 三 満洲の交通と商業
  都市の発達/交通事情/馬賊──特殊満洲的風物/商人ギルド──公議会/過炉銀制度/過炉銀制度の危機
第五章 覇 権 国際化と植民投資
  ロシア人のアムール憧憬
 一 満洲貿易の成長と再編
  満洲貿易の諸画期/満洲貿易の飛躍と構造変化/外国商品の流入/満華貿易の行方/日満貿易の飛躍
 二 ロシアの満洲経略
  シベリア横断鉄道/東支鉄道着工と旅順・大連の租借/鉄道建設と移民の増加/他
終章 満洲の「消滅」、そして満洲国へ
  満洲の「消滅」──中華への一体化/植民地化の進展──満鉄の登場/他
学術文庫版のあとがき


著者
小峰和夫(こみね・かずお)
1945年埼玉県生まれ。東京教育大学文学部卒。専攻は社会経済史。経済学博士。現在、日本大学生物資源科学部教授。

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