商品情報にスキップ
1 1

漱石の世界

漱石の世界

通常価格 5,500 円(税込)
通常価格 セール価格 5,500 円(税込)
セール 売り切れ

本商品は「旧ISBN:9784423995051」を底本にしたオンデマンド版商品です。
初刷出版年月:1968/08/25

【内容紹介】
西田幾多郎とカール・バルトに学んだ神学者・哲学者の著者が、文豪夏目漱石の世界に迫る。西洋文明との出会いの中で、「則天去私」に至った明治の作家の心の内奥に迫る。

【目次】
新版の序

第一章 倫敦の経験(「自己本意」の決意)
一 漱石の「自己」というもの
二 『私の個人主義』と謂わゆるエゴイズム

九 彼の不安は何故消えたか
十 彼が倫敦で「新しく掴んだ」「自己本位」の真義 それと「東洋趣味」及び「生涯の事業」との関係
十一 「自己本位」の信念は何故『文学論』の著述を断念した後にもその力を保ち得たか
十二 『私の個人主義』に於ける漱石の体験分析の曖昧とその原因
第二章『文学論』と神経衰弱
一 帰る日まで
二 帰ってから
三 『文学論』の骨組

七 日露戦争 友人と門下生 表現の意欲
八 漱石は何故彼の『文学論』を「学理的閑文字」と呼んだか 漱石の神経衰弱及び創作の意欲そのものと、それについての漱石自身乃至諸家の批評との間の隔たり
第三章 作品の発展 その一
第一節 『野分』まで
第二節 『虞美人草』
第三節 『坑夫』
第四章 作品の発展 その二
第一節 『三四郎』
第二節 『それから』
第三節 『門』
第五章 作品の発展 その三
第一節 『思ひ出す事など』 修善寺の大患とその意義について 
第二節 『彼岸過迄』
第三節 『行人』
第四節 『こゝろ』
第六章 「則天去私」とその後の作品
第一節 『硝子戸の中』と「則天去私」
第二節 『道草』
第三節 『明暗』
結論
あとがき
新版の跋


著者
滝沢 克己(タキザワ カツミ)
1909〜1984年。哲学者。九州大学教授。東京帝国大学法学部中退、九州帝国大学法文学部。ハイデルベルク大学名誉博士。専門は哲学、神学。
著書に、『滝沢克己著作集 全十巻』(第一巻 西田哲学の根本問題、第二巻 カール・バルト研究、第三巻 夏目漱石I、第四巻 夏目漱石II・芥川龍之介、第五巻 現代哲学の課題、第六巻 近代主義の超克、第七巻 仏教とキリスト教の根本問題、第八巻 哲学・倫理学入門、第九巻 経済学・哲学論集、第十巻 遊戯・芸術・宗教)などがある。

詳細を表示する